“8dio majestica”のブラスのレビュー
- 2016.12.24
- レビュー

前回のストリングスのレビューに引き続き、ブラス(金管)のレビューになります。
他の金管の音源をあまり知らないのですが、私個人的にはこのブラスの音源が大好きです。
MADMAX 怒りのデスロードのサントラにあるようなブラスが好きなので、もうツボなんですよね。この音源。
Nuxが最高にかっこいい彼の最後のシーンの曲です。
Witness me…
欲しい音をガツンと出してくれる感じが最高です。
音源のレビュー
楽器の編成
金管の編成はトランペット10本、ホルン30本、バストロンボーン10本、チンバッソ10本の計60本です。
かなり変な編成ですね。なんだよホルン30本、バストロンボーンとチンバッソって。
チンバッソってのはこんな楽器です。
綺麗な低音ですが、構え方がもうバズーカですね。
編成からしてだいぶドンシャリな気がしなくも無いんですが、割とそんなこと無いです。ってのは後述。
良い点
先ほどのサントラにあるような、力強い音がします。メゾフォルテ以降の強い音に関してはもうとにかく任せろって感じの音。
アーティキュレーションもなかなか充実していて、今まで使ってみて様々な表現をするのにあまり困ったこともないです。
音域面も幅広く音が出せて、音抜けが良い割に中音域がしっかり出るため、アンサンブルに混ざってきた瞬間、全体の音の厚みがガッツリする。気がします。
良いか悪いか微妙な点
ちなみに良い点がどうか微妙な線ですが、一部の音域がヴェロシティ70を境にホルンの音に切り替わります。
静かめにトロンボーンを鳴らしたいなーなんて、ヴェロシティで音量を調節しようとするとホルンになってしまうため、良いとも悪いとも言えない…w
ストリングス同様、8dioオリジナルのエフェクタ群が使えますが、私は使ったこと無いです。あれ要るのかなぁ?
悪い点
チューバが含まれていないせいか、ヘ音記号の下へはみ出す低音はやや苦手です。音名だとC1〜F1辺り。その辺りはコントラバス、ティンパニなど打楽器に任せたほうが良さそう。
それから、別に悪いってほどでもないんですが、ストリングスのLegatoみたいなソロ音源がないってのは、個人的にマイナスかなと。ここでトランペットのソロを…なんてことは出来ないです。
これは録音した際の位相がおかしいのかなんなのか、他の楽器とユニゾンした時たまーにフェイザー掛かった音になります。C2〜C3の間のどこかだった気がするんだけど…ごめんなさい分からないです。
位相ズレに関してはまあ困るんだけど、私は他に不満無いです。見る人が、使う人が変わるともっと悪いところ分かるんだろうけども。
レビュー動画
今回も喋りました。
ブラスのレビューに関しては以上です。木管、打楽器とまだまだレビューしますのでしばしお待ちを。
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