作曲をなるべく早くラクにする方法 – スケッチを作ろう!

作曲をなるべく早くラクにする方法 – スケッチを作ろう!

作曲のスピードを上げるにはどうしたらいいか?その内の1つが「スケッチを作る」と言うことなのかな、と思います。

馴染むまではなかなか難しいのですが、これが慣れると作曲が格段にラクになります。まじで。

具体的なスケッチの作り方、メリット・デメリットなどを書いていきます。


作曲がラクになる!スケッチの作り方

アフィブログ、アカウントあるあるなこういう感じの見出し。なんすかね?超胡散臭い。誰でもできる作曲法教えます!とか、教わりたいわホント。

ではなく。スケッチの作り方はとてもシンプルです。
・楽譜作成ソフト(Muse scoreなど)を起動する
・ピアノ譜、あるいは4重奏などで頭の中にある曲を譜面にしていく

以上です。重要な点は、思いついたものをひとまず形にする、ということです。例えば、次の画像のような感じです。

今見るとびっくりするくらいつまらない楽譜ですねコレ!コード4つと、それをなぞるような16分のフレーズだけ。アホかい。
本当につまらない内容に見えますが、これをDAW上で作業していくと結構な時間を取られがち。起動して音源読みこんで実際に手を動かして…。
でもスケッチならソフトの立ち上がりも早いし、すぐに音が出せます。時間の短縮していく、効率化していくというのは、アイデアを失わないための大事なテクニックです。

ちなみに完成系はこちら。

スケッチは頭の中にある音を書き起こすただのメモなので、DAWでメモを見ながら展開させて編曲していきます。1曲書き切ることに越したことないんですが、そんなに力まず、サンプルみたいなざっくりしたものでも十分効果があると思います。

真っ先にDAWでやらない理由

主に以下の理由です。
・楽譜の方が見やすい、残しやすい
・音色を選んだ途端にメロディを忘れる
・DAWを起動したら満足してしまう
・1日に数曲作りたい時に書き留めやすい
・曲をボツにするのも早い

1つ目の理由として、楽譜の方が見やすい、と言う点があります。もちろんDAWでのメモでも、midiノート読んだり聞いたりすれば、自分の想像してた曲を思い起こすことはできます。でもDAWを起動するまでは中が見えません。その点、楽譜はpdfなどで出力しておけば、さくっと読めます。自分で打ち込んだ楽譜だから、読んでもわからんってことはまず無いはず。

2つ目。音色選びをしているうちに、作ろうと思ったものを忘れるというのはよくあると思います。スケッチをする、というのはそういったことを防ぐ、という目的があります。

3つ目、DAW起動したらなんとなーく満足しちゃうっていうあれ。スケッチを終わらせたら今日はおk!という目標も立てやすいので、無駄に時間が過ぎるだけで曲できんかったっていうのも防げます。素晴らしい。

4つ目。何よりDAWよりも楽譜作成ソフトは軽い!というのがメリット。なので、DAWよりもアイデアを沢山書き留めやすいんです。もちろんDAW上でまるっきり同じことをやって、思いついた分のプロジェクトを保存していくのも良いですね。

5つ目。悲しいかな、形にしてみたらクソダサ曲になってしまった。こいつはボツだな…っていう経験、あると思います。DAWでガチャガチャ作業してせっかく形になったのにねぇ。そんな無駄な時間もスケッチの段階で見極められます。

スケッチを行う上でのデメリット

良いことだけでなく、悪い点もあります。次の通り。
・慣れるまでが大変
・楽譜の読み書きが出来ないとそもそも出来ない
・なんとなくそこで満足してしまってDAWに向かうということを忘れてしまって気がつけばストックばかり貯まっていく毎日が流れてしまってさてこれをどうやって消費しよういつ消費しようと思ってたら数ヶ月前のボツが発掘されてしまった疲れからか(

1つ目のデメリット。どうしてもDAWで作業していたことを、楽譜作成ソフトでやっていくというのは難しいことです。操作の面、見慣れないおたまじゃくし達。ただ先ほど述べた通り、起動から音出しまでが俄然早い、すぐに読めるというメリットがあります。ガンガン使って慣れていきましょう。

2つ目のデメリット。こればっかりは勉強していないとなんとも言えません…。臨時記号が羅列する以外、基本はmidiノートのスクロール上と大差はありませんので、学んでいくしかないかと。ちなみに読めるようになってくると、クラシック他様々な楽譜を読んで勉強する際に役立ちます。

私が買って読んだ楽典はこちら。

3つ目。フォルダをひっくり返すと忘れ去られたスケッチたちが山のように…


スケッチから作曲を始めると、その先が早くなる

作曲をスケッチから始めると、DAW上で作業するよりも早くアイデアを音、形に出来ます。pdfにしておけば、どんな内容だったかもすぐに読めます。
一見、手間っぽく見えるスケッチですが、DAWからの作業スタートよりも完成させるまでの速さが格段に上がります。ぜひ取り組んでみてください。

ちなみに今回のこちらの記事、またしても喋って動画にしました。もう少し詳しく解説しています。