オーケストラ音楽の勉強を効率よくする3つの方法(たぶん最効率)

オーケストラ音楽の勉強を効率よくする3つの方法(たぶん最効率)

私が普段、というか時間があるときにやってる音楽の勉強方法についてまとめました。

一番は「先生についてもらい、じっくり見てもらうこと」なんですが、自宅で勉強やっておきたいじゃないですか。そんな時におすすめです。

用意するのは好きな作家の楽譜、蛍光ペン3色です!


音楽の勉強「アナリーゼ」を効率よくやる

和声法、対位法、他にも色々勉強はありますが、今回は楽譜を読み解く「アナリーゼ」について書きます。

効率よくするために私がやっていることは以下3つ。

  1. 目的を持って取り組む
  2. 蛍光ペンで色分けする
  3. 気に入った箇所をメモる

楽譜を流れで読んでしまうと頭に残らず、かと言って細かく読み始めると全く先に進まないし…。

確実に身に付く!とも言い切れないんですが、この3つをやればまぁ頭に入るかなーと思います。

それぞれについて詳しく紹介しますね。

目的を持って取り組む

楽譜を読む前に、目的を決めましょう。

これは、目的がわかってれば、楽譜のどこを見ていけば良いかがハッキリするからですね。

目的はたとえば以下みたいな感じ。

  • 作曲(コードに対してメロがどうとか)について学びたい
  • オーケストレーションについて学びたい
  • 自分の弱点が明確なので、それを補いたい

作曲について学ぶなら、コード進行やリズムなどに着目すれば良いですね。オーケストレーションなら各楽器の動きに注目する、何かしら自分の弱点…サビへの繋ぎのバリエーションがないーとかなら、やっぱりそこに着目する、など。

楽譜にはいろんな情報がたくさん入ってるので、いきなり読み始める前に“この楽譜から何を学ぼう?”ということをハッキリさせてから取り組めば、より効率よく学べます。

蛍光ペンで色分けする

目的が決まったところで、曲を聴きながら楽譜を蛍光ペンで塗っていきます。そりゃもう、ベッタベタに塗ります。

色分けは人それぞれかと思いますが、大体この2つに分けられるかなーと思います。

  • モチーフごとに色を付けていく
  • メロディ、バッキング、その他で色分けする

前者はまぁそのままですね。モチーフがどう絡んでいるかが分かりやすくなります。

後者はちょっとバンド曲やらポップス的な考え方ですが、主旋律や副旋律とそれ以外に分けることで、オーケストレーションを見やすくする方法です。私は大体こっちでやってます。

肝心なことは楽譜をパッと見て理解できるようにすることです。

コードがーとかコレはオブリガードでーとかは置いといて、リズムやモチーフなどので捉えて色を付けていき、感覚的に楽譜を理解できるようにします。

理論的に見るのは次の項目でいいかなーと思います。

気に入った箇所をメモる

いわゆる“コンデンスドスコア”を作るって話ですね。フルスコアをメロとコードにまとめた楽譜のことです。

先ほど色分けしたものを、2〜3段くらいの楽譜に直します。収まんないときは画像みたいに4段。

楽譜を小さくまとめると作曲の部分(メロがどうとか進行がどうとか)が分かりやすくなります。

またどの音がどの楽器で鳴らしてるかというのもメモっておくと、もうちょっと楽譜の理解が深まります。

ただ、このコンデンスドスコアも全部通して作る必要もなく、気に入った箇所だけ抜き出してあげればいいかなと思ってます。理由は単純に、労力が半端ないからです。

もちろん、本当にその曲を理解するなら1曲通してコンデンスドスコアにまとめるべきなんですが、まー大変なので、まずは気に入った箇所だけを取り組んでみましょーという話です。


効率よく学ぶためにはまずハードルを下げる

こちら、いつもの動画解説です。ペラペラ話してますが、この記事の内容と同じです。

改めて3つの方法を紹介すると、

  1. 目的を持って取り組む
  2. 蛍光ペンで色分けする
  3. 気に入った箇所をメモる

です。

コンデンスドスコアの話が特になんですが、とにかくハードルを下げることが大切です。

楽譜を全部理解するぞ!ではなく、ある程度見る箇所を絞る。和声とか対位とか置いといて、色分けをする。全部をコンデンスドスコアにするのではなく、気に入った箇所を抜き出す。

最も良いのは隅々まで理解することですが、まーーーー難しいので。ふわっと理解する、部分的に理解するなど、ハードルを下げてみましょう。