テクニック系

オケ音源のマイク設定を見直したら劇的に音が気持ち良くなった(比較音源付き)

今回の話は、音源の設定を見直したらだいぶ好みの音になったよー聞いて聞いてーという内容です。具体的に言うと、マイクのセッティングです。

音の広がりってのはリバーブプラグインやM/S処理でどうにかするもんだと思ってたんですが、サンプラーのマイクセッティングを見直しただけで、理想に近い音になりました。なぜ今までそこに気づかなかった。

マイクがCloseだけ、Closeともう1種を混ぜたものを比較できる音源を用意したので、実際に聴いて違いを確かめてみてください。


使用音源と条件

比較する音源はCSS(Cinematic Studio Strings)とHZP(Hans Zimmer Percussion)です。

いずれもKontakt Playerで動く音源で、マイクはCSSがClose, Main, Room。HZPはClose, Room, Surroundの3種あります。

なんかマイクいっぱいあって、使い方よく分かんねーなーなんて思ったことないですかね?ない?そうか…。

結論から言うと、Room > Close > Surround (CSSはMain > Close > Room)という音量バランスが、一番オーケストラっぽい鳴りになる気がします。
※音源や楽器の音域に依る。

ここからは各音源のCloseのみの音、マイクをミックスした音とで比較していきます。
※実際のミックスを想定して、wet20%くらいでValhalla Roomが挿さってます。

CSSの比較

Close→Close+Mainの順で流れます。

Closeのみではかなり大人しく、当然耳に近い音です。

対してMainを混ぜたものは、音に広がりが出て「ああこれだよこれ!」って感じが出ました。

設定は以下の画像の通りで、Close -3dB, Main 0dBです。
※デフォルト値のまま。公式動画でデフォルト値のC -3dB, M 0dB, Room -4.5dBがちょうどいいんだよー的な話をしてた気がします。

個人的には、バイオリンはいい感じの広がりなんですが、コントラバスがちょっと遠いかも?この辺りはCloseを増してMainをちょっと下げるなどすれば、理想に近いバランスになりそうですね。

HZPの比較

HZPは収録しているスタジオの都合からか、Closeだけでも広がりを感じる音が出ます。

それに対し、後半のRoomを混ぜた音は、特にバスですね。迫力がヤバイ。欲しかった音が出てるな…って感じ。

設定はClose -3dB, Room 0dBと、CSSと同じ様にしてみました。

Closeのみでも十分使える引き締まった音なんですが、派手目のEpicやるならRoomも必須な感じがしますね。

マイクを立てると重くなるので設定を見直す

当然ながらマイクをたくさんONにすると、読み込むサンプル数が増えて動作が重くなります。

Kontaktは以下の設定を見直すと、かなり負担を抑えられます。

  1. 使っていないアーティキュレーションをOFFにする
  2. “purge all samples”で使ってないサンプルは読み込まないようにする
  3. VoicesのMax値を必要な分まで下げる

設定方法は公式のマニュアルを読んでください。
※アーティキュレーションのON/OFFは音源によって異なるので注意。

おまけ:どっちも合わせた

蛇足ですが、CSSとHZPのCloseのみ、CloseとMain(HZPはRoom)をオンにした状態を比較できる音源を用意しました。

こうやって比べると、俄然Roomありの方がしっかり広がって、オーケストラならではの迫力ある音になりますね。ナンデモットハヤクコレヲヤラナカッタノ…?


ミックスしても音が気に食わなかったら、音源のセッティングを見直しましょう

ミックスって余分な帯域を削る・抑える、ちょっと足して音にハリを出す、抜けを良くするくらいで、根本的な音の迫力ってそこじゃ作れないんだなぁ…ってのを今回の件で思いました。

大方その通りだと思うんですが、各マイクはただのシミュレータではなく、どうしてもエフェクターでは作れない生の音が収録されているから、混ぜると迫力が出るんでしょう。

マシンパワーこそ必要になってしまうんですが、音は確実に良くなります。

もし私みたいにミックスしてもコレジャナイ感が否めない人は、サンプラーの設定を見直しつつ、ぜひマイクのセッティングを見直してみてください。世界が変わります。

ilodolly
Epic/Cinematic music composer

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