ニッチでマニアックなオーケストラ音源7選【Kontakt】

ニッチでマニアックなオーケストラ音源7選【Kontakt】

今回紹介するのは、それこそもう「こんな音どこで使うんだよ…」みたいな音ばかりです。

もうめっちゃ使い所がニッチな音源なんですが、作ってるメーカーが上質なだけにとても魅力的な音です。

普通の音源じゃ作れない音でもあるので、作るものによっては重宝するってのは確かです。ぜひチェックしてね。


何がどうニッチか

ズバリ、音。打ち込みでも生演奏でも再現が難しいアーティキュレーションだったり、ジャンルを絞って作った音だったり。いずれにしても、「使い所がニッチな」音源です。

面白い音がするし、もちろん音質も良いので、金銭的に余裕あったら導入したいところ。レイヤーして使うと、より曲の雰囲気が出そうです。

でも、メインにはなれなさそうってことから、どうしても優先度は低いですね。

紹介する音源は次の7つです。

  • Spitfire Audio – ORCHESTRAL SWARM
  • Orchestral Tools – TIME MACRO
  • Project SAM – SYMPHOBIA3 LUMINA
  • Heavyocity – NOVO
  • 8dio – Legion Series
  • Audio Imperia – Talos
  • Strezov SAMPLING – BALKAN Ethnic Orchestra

前半はまじで使い道に悩むけど面白い音がする音源、後半はジャンル的にもニッチな音源になります。

一番最後だけ違う気がするって?”Orchestra”って書いてあるからここに混ぜてもいいのでは??

Spitfire Audio – ORCHESTRAL SWARM




※画像クリックでRock oNの商品ページにジャンプします

実のところ、めっちゃニッチな音源ばかり作ってるSpitfire Audio。その代表格がこのSWARMだと思います。意味は「群れ」。

音を聞くとわかると思うのですが、これがなかなか複雑でランダムに感じるリズムで音が鳴ります。

波みたいなパッケージでとても綺麗なんだけど(実際音も綺麗)、Pizzicato Swarmとかぶっちゃけカスタネットを数人で適当に鳴らした感ある。なんだろう、この感じ…。

がちゃがちゃ、ごちゃごちゃとした雰囲気が欲しい時にとても最適です。ピアノ〜ピアニッシモくらいのダイナミクスで使うとちょうど良さそう。

・Kontakt Playerで動作
・$249

https://www.spitfireaudio.com/shop/a-z/orchestral-swarm/

ちなみにこの音源、Bleeding Fingersという団体とのコラボで生まれ、RadioheadとHans Zimmerのコラボに使われたとかなんとか。

Orchestral Tools – TIME MACRO

ティザームービーがとにかく素敵な音源、TIME MACRO。ちょっとティム・バートンっぽい感じがする。大好き。

細かく規則的なリズムが複雑に絡む系なんですが、楽器群に合わせクワイアも入ってるからびっくり。

難しいアーティキュレーションが入った不思議な音源ではあるんですが、割と実用的な面も強いというのも魅力的です。

レビュー動画を見てもメモリ消費量控えめという、OTにしては珍しく軽めの音源です。

それにしても、実験的な音源作るなんて珍しいというか、丸くなった?というか…硬派な雰囲気あるメーカーなんですが…。

サンプラー Kontakt Playerで動作
価格 €349
公式サイト https://www.orchestraltools.com/time/libraries/time_macro.php

Project SAM – SYMPHOBIA3 LUMINA

先の2つとはちょっと違って、複雑なオーケストレーションがあらかじめ組まれた音源です。

Symphobiaシリーズは映画やゲームのシーンを想定して作られた音源で、Luminaは特にファンタジーに特化してます。いかにもRPG!!みたいな音が出ます。そういう意味でニッチですね。

使いどころがハマればもうドンピシャ。でも外れたら難しい音源です。めっちゃ素敵で魅力的な音です。

十中八九、聞く人を騙せます。「お前、オーケストレーションめっちゃうまくね?!?!?!」

サンプラー Kontakt Playerで動作
価格 €499
公式サイト https://projectsam.com/libraries/symphobia-3-lumina/

Heavyocity – NOVO




※画像クリックでRock oNの商品ページにジャンプします

攻撃力に全振りしたかのようなストリングス音源です。もう聞いたらわかりますよ、ええ。Epic OrchestralとかTrailer musicとか、そっち向きな音。

最高だね。最高すぎるよ。

逆にそれ以外にはさっぱりです。モダンな硬い感じ、シンセっぽさが強いので、クラシカルとか、John Williamsスタイルには不向き。

最近の映画音楽好きなら絶対に好きになる音源です。ブラス音源のForzoもぜひチェックして欲しい。

サンプラー Kontakt Playerで動作
価格 $549
公式サイト https://heavyocity.com/product/novo/

8dio – Legion Series

少し想像して欲しい。

友人やら恋人に「オーケストラの演奏聞きに行かない?66人っていう大きめの規模なんだ」って言われて、きっと壮大な音楽が聞けるんだろうな!ってワクワクして会場ついたら、

ステージに66本のチューバが並ぶ様子を。


※画像は8dio公式より

あるいは、66本のトロンボーン。

コントラバスでもいいぞ。

そんなバカな音源をちょっと聞いて欲しい。1周半回って好きになるはずだから。バカって最高。

サンプラー Kontakt Fullverでのみ動作
価格 $248(66 Tubas)
公式サイト https://8dio.com/instrument/legion-series-66-tubas-for-kontakt-vst-au-aax-samples/

Audio Imperia – Talos

またしても低音のブラス。今度はチューバ4本、チンバッシ4本、バストロンボーン4本というセットです。

さっきよりは減ったけど、ふつーのオーケストラ編成を考えると、ちょっとおかしい数。

どうしてそんなに低音に寄せてくの?この手の音源作るメーカーはみんなバカなんだろうね。

お値段は比較的良心的なので、数の暴力による低音が欲しい人はチェックすべきだろう。ジャンルは選ぶけども。

サンプラー Kontakt Fullverでのみ動作
価格 $199
公式サイト https://www.audioimperia.com/collections/best-sellers/products/talos-volume-two-low-brass

Strezov SAMPLING – BALKAN Ethnic Orchestra




※画像クリックでRock oNの商品ページにジャンプします

え?これ違う?弦も金管もダブルリードもクワイアも入ってるからオーケストラでしょ??

ということで、他とは意味が若干違うオーケストラ音源です。ヨーロッパ系の民族楽器がたくさん入ってます。

ティザー見るとわかるけど、民族系のアンサンブルが好きな人は絶対につぼる。

アニメ、ゲーム系の民族音楽が好きな人は、特にドンピシャなんじゃないかな。

サンプラー Kontakt Playerで動作
価格 €339
公式サイト https://www.strezov-sampling.com/products/view/balkan.html

探すと以外に多いニッチなオーケストラ音源たち

個人的に推したいのはOTのTIME MACROです。オケ系のライブラリとしてごく普通に優秀です。飛び道具としてはNOVOでしょうか。66Tubasは…ロマンかと…。

この他にも、使いどころがニッチなオケ音源って割と見つかります。Spitfire Audioがやたらに多いのは、国的にそういう音を求めてるからなんでしょうか?

ニッチだとか言いながら、普通の音源に混ぜてみると、案外使い道が多かったりもします。曲の雰囲気作りの幅も広がります。

ある程度メインが固まってきたなーって人は、こういうのもチェックしてみると良いですよ。