打ち込みオーケストラ用のプリセットの作り方(LogicProX)

英語圏では"Mockup"というのが一般的な、打ち込みオーケストラ。それのプリセットの作り方を簡単に紹介します。

プリセットの作り方は色々あり、ジャンルごとに大きく異なります。用途に合わせたプリセットを沢山作っておくと便利かなと思います。

注意点として、楽器の音量、双方、音源の仕様によってもセッティングが異なります。使う音源、サンプラーの仕様をよくチェックしてからプリセット作りを行ってくださいね!


プリセット作りはミキシングを想定しておく

プリセットを作る方法をまとめると、大体次の通りです。
・音源を立ち上げる
・一番頭の小節にmidi情報をリセットするリージョンをセットする
・音源のアウトプットをオーディオトラックと繋ぐ

何も難しいことはなく上記をやるだけなのですが、音源の立ち上げ方に注意が必要です。

オーケストラミキシング用のプリセットとエフェクタの設定について」でも話した通り、ストリングス1つ取っても4つに分けてwavファイル化していきます。その辺りを考慮してプリセット作りをしていきます。詳しくは記事をご参照ください。

音源を立ち上げる

音源を立ち上げていきます。私はKontaktがメインなので、Kontaktで説明します。別のサンプラーあるいはシンセだと若干異なります。

通常通りに立ち上げても大丈夫ですが、メモリの節約を頑張りたいので"Multi-timbral"を使います。なるべくまとめて音源を立ち上げた方が見た目もコンパクトですし。

Multi-timbralでは、入力したparts数に応じてmidiチャンネルが立ち上がります。特に何もいじらずに挿していけば、Kontakt内部で立ち上げた音源が上から順に対応していきます。また、Multi-timbralで音源を立ち上げた場合、アウトプットは1つにまとまります。どの音源をまとめるかを気をつけないと、思った通りにwav化できないので注意。

ついでに音源のPurgeも行って、どんどんメモリを節約していきます。プリセットとして保存した後もちゃんとPurgeされているのでご安心ください。

この音源立ち上げをミキシングの操作を加味して行っていきます。具体的にはストリングスのショート、ロングを音域ごとに分けて計4つ。ブラス、ウッドウィンズも同様に行って…という具合です。持ってる音源をなるべく全部立ち上げておくと、楽曲制作時にアイデアが浮かんだ時にスムーズになりますが、この辺りはマシンパワーとの兼ね合いですね。

ちなみに、Multi-timbraで音源を立ち上げると、トラックフリーズが使えなくなります(Logicだけ?)。その辺りが辛かったら、一つずつ立ち上げてフリーズ出来るようにしておくことをオススメします。

また、立ち上げた音源はそれぞれスタックにまとめておくと、後で管理が楽になると思います。

midi情報をリセットするリージョンをセットする

これがプリセット作りで一番重要な気がしなくもないです。

打ち込みをしていくとモジュレーション、エクスプレッションなどなど、様々なパラメータがごちゃごちゃになってきます。そのため、プロジェクトの頭にこういったmidi情報をリセットするリージョンがあるとめっちゃ便利です。めっちゃ便利です(大事なことなので2回書いた)。

リージョン内に書き込む情報は次の通り。各数値を扱いやすい程度に設定しておきます。
・midi Volume
・Modulation
・Expression
・Key switch

私の場合、ボリュームは楽器ごと、モジュレーション・エクスプレッションは100、キースイッチは一番よく使うものとしています。あとはピアノならsustain、シンセの場合だとPitchなんかも書き込んでおきます。

一番重要な点は、打ち込んでいる最中によく書き込むものをリセットできるようにしておくことです。

ちなみにリセットリージョンを-1小節に設定している理由として、1小節目から曲を書き始めたいこと、0小節目では打ち込みを始める前のカウントが欲しいことからです。3/4拍子だとカウント短いので、-2小節に設定しておいてもいいかもしれないですね。

音源のアウトプットをオーディオトラックと繋ぐ

音源トラックを作り終えたら、最後にアウトプットをBusあるいはAuxでAudio trackに繋いでいきます。打ち込んだ音をwav化し、ミキシング用のプロジェクトに落とし込むためです。

ただのパラアウトだと、CPUやメモリの使用率によっては書き出しした際にノイズが乗ったり、そもそも書き出し終えてくれなかったりと、変なミスが起こります。そういったことも防げるのでオススメです。

また、Audio trackの命名規則を次の通りにしておくと便利です。
「番号_楽器名_ノートの長さと音域」

番号はセットした音源の順番に振っておきます。こうすることで、wav化した音源が番号順にフォルダに収まるので、後から確認する際に便利になります。めっちゃ便利です(大事なことなので以下略

ちなみに"Wwise"で作業した際はBpm、拍子、調なども必要な情報になったので、後々ステム化してどこかへ納品する際は、必要に応じて追記しておくと良さそうです。


動画で解説しています

一連の流れを動画にしました。お時間のある際にどうぞ。

プリセットを作っておくと、曲作る度に音源を立ち上げるという手間も減り、効率がグッと上がります。併せてスケッチを作っておけば、さらに曲作りがスムーズになりますね。

ちなみに私の一番基本的なプリセットはこんな感じです。キースイッチを使っているので、かなりコンパクトになっています。また、ここに民族系の音を足したり、ストリングスのレイヤー欲しいなーというとき、適宜追加しています。メモリが何分、足りてないので…。

マシンパワーに十分な余裕があれば、アーティキュレーションごとの立ち上げ、レイヤーする音源の立ち上げ、持っている音源をとりあえず立ち上げなどしておくと、より便利です。プリセットがどんどん大きくなるけどね!

ということで、プリセットの作り方でした。

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Posted by ilodolly