テクニック系

オーケストラのミキシングで役に立つ(かもしれない)記事、動画

orchestral mixing

前回、リバーブの掛け方については色々お話ししたんですが、あのやり方も古い?のか、色々調べていくと全然違う手法がいっぱい…。

色々調べて読んで見て回ってきました。今回は私的にとても参考になったオーケストラのミキシングを教えている記事、動画をまとめています。


オーケストラのミキシング参考記事・動画

結論から言うと、ミックスというのはやはり味付けであって、元の音源が良くないとさっぱり意味ないです。料理に近い話で、元がスーパーの激烈安く原産国の怪しい豚肉なら、やっぱりその枠を飛び越えてA5ランクのイベリコ豚になることは、まずないです。あしからず。

ではミックスについて。「こういう音にしたい!」というリファレンス曲を立てるってのももちろんよくて、でも私のガバガバ耳じゃそこまで理解できないので、文章化、映像化しているものを探しまくりました。次の3つです。

・Cinematic Composing Course
有料のアレンジ、ミキシングコースを提供しているサイト。技術系のブログは無料。

・Alex Moukalaさんの動画
Mockup(打ち込みオーケストラ)がメインのEpic系に強いお兄さん。よく喋る。

・Waves Audio公式チャンネル
今回はAlan Meyersonさんのミックス動画

1つ目は完全に英文(ちょこっと画像)なので、苦手な方はすっ飛ばして2つ目以降を見てください。EQの値とか細かく書いているから、なかなか参考になるんですけどもね。

それから、これら以外にももちろんミックスの参考になる記事、動画はあって、それぞれ手法が違う部分が少なからずあります。一番良いのは、各々の共通点を見つけて真似すること、一通り試してみて自分の欲しい音になるかを確認することかなと思います。

では別々に見てみましょ。

Cinematic Composing Course

https://cinematiccomposing.com/

作曲コースやらも提供しているサイトで、Blogを選択すると作曲からミックスから、色んなことが学べます。全部英文。

ここで教えていた手法をざっくりまとめると、次の通りになります。読み漏らしあったらごめん。

○アナログサチュレーション – サチュレーションを使う
ハーモニクスがしっかり出る
明るく、厚みが出る、暖かい中音域が出る
全てのチャンネルのヘッドルームを十分に設けること
音量は0dBに収まるように設定する

○リバーブ – ステムごとに違うリバーブを使う
ミックスやゲインをクリアになる
リバーブプラグインのローをカットする
コンボリューションリバーブでRoomを使う(音源が良いルームで録っている場合は不必要)
音の長さでステムを分ける
ロングノート:2.6s
ショートノート:1.5s
パーカッションはリバーブをあまりかけない、1s以下

○イコライゼーション
ストリングスは3500Hz付近を持ち上げる
ローストリングス1.5kHz〜100Hz辺りを持ち上げる
メールで送られて来るものはカットしてたような…?

○コンプレッション
パーカッションにのみかける
high, mid, lowの3トラックで別のコンプをかける
C6みたいなマルチバンドコンプでレシオ2.8:1、3dB以上はカットしない
Sub-bass drumsを分けてコンプをかけて、ちょっとゲイン上げる
パーカッシブなシンセにはコンプをかける、パッドにはかけない

とりあえずこんな感じでした。サチュレーション、リバーブはほとんどこのままパクってますが、確かに良い感じに分離し始めました。

Alex Moukalaさんの動画

ゲーム曲のアレンジとかを行ってる、Alex Moukala氏のミックス講座です。後述のAlan氏の動画を見てたけど、生オケとはやっぱりアプローチが違うからな…と思って見つけた動画。迫力がすごいです。

これ見ると、リバーブはValhalla roomを1つかけて、DryとWet量をAuxのフェーダで調整してるだけみたい。使っている音源は、Orchestral toolsのMetro polis Ark1とCinematic Strings2辺りらしい。元々の音の広がりをそのまま残して、全体をまとめるためだけにリバーブかけるってことなんだろうか。

他のコンポーズテクニックとかも中々参考になります。

Waves Audio公式チャンネル

Hans Zimmerの作品をいくつもミックスしている、Alan Meyersonさんの動画です。もうとにかくトラック数がすんごいので、追うだけで精一杯…。

見ていくと、はじめに紹介したCinematic〜と似ている手法がいくつもあります。例えば、

○サチュレーションを使う
使ったものはアナログシミュレート系のKramer Master Tape。ディレイ感をうっすら残す程度で、ほとんど挿すだけって感じです。

○EQでブースト
これもアナログシミュレート系のPuigTec EQsを使ってます。低音と高音をちょっと足す程度に留めてますね。

○リバーブはステムごとに
リバーブのトラック数がおかしい…。ショートノート、ロングノートで分けることはもちろん、マスタートラックにまたしてもKramer Master Tapeをかけてるっぽいです。どんだけかけるのよ。

コンプレッションだけちょっと違った手法で、ストリングスのショートノート、パーカッションにRenaissance Axxを使っているようです。ピークが出過ぎないようにちょっとかける程度でしょうか?

色々教えてもらえてるのに、いまいち英語が理解しきれてないせいで理由がわからん。むむむ


オーケストラのミックスは「味付け程度」

総じて言えるのが、凄く極端なミックスはしない、ということでしょうか。バッツバツのコンプもかけないし、低音をズドンと前に出すRbassも登場しないし。Centerも使わんか、そうか。

というのも、「そもそもの音源がよく作り込まれている」というのが条件であって、ミックスというのは元の音源の塩っけさだのハーブを添えるかどうか決めるだの、本当にトドメの味付けを行う作業。ミックスで分離とかは…やらんみたいです。

もしかしたら、今後ミックス作業なんてものは要らなくなるくらい、よく作り込まれた音源が出るかもしれません。あとは打ち込む側の技術力…かもしれません。

ilodolly
Epic/Cinematic music composer

    You may also like

    Comments are closed.