おすすめ弦楽器音源・Cinematic Studio Stringsレビュー

おすすめ弦楽器音源・Cinematic Studio Stringsレビュー

オーケストラ系の楽曲をDAWで手がける諸君の期待の星、Cinematic Studio Stringsのレビューをしようと思います。

そーなんですよー、手に入れたんですよー、このストリングス音源をねー。このブログの検索上位ワードであったこれをねー。検索上位の割に音や操作しているのは聞けない見れないだったこれをねー。手に入れたんですよー。

…現状カッツカツなのに、金がとんだ…。


CSSのレビュー

http://www.cinematicstudioseries.com
Cinematic Studio Strings、通称CSSはその名前の通り「シネマティック向けのスタジオ録音したストリングス」になります。

前に紹介した(今読むとすげー若々しい文章な…)のですが、その時は持っていなかったため事細かなことは対して書けずだったので、今回はバッチリレビューしたいと思います。

ただ、使用してまだ1ヶ月も経っていないので、これからまだまだ発見があると思います。なので、とりあえず現状わかったことをレビューします。

8つの奏法、4つのマイキング


音源の中身は1st Violins, 2nd Violins, Violas, Cellos, Bassesと5つに分かれた弦楽器群。それからそれらをまとめたFull Ensembleと、アーティキュレーションが3つのLite Ensembleになります。

さらにLite Ensemble以外は全て、Classic Legartなる別の音源が用意されています。こちらはアーティキュレーションやマイキングなどは同じで、レガートモードが固定になります。


8つのアーティキュレーションは実用的なもの、音ばかりで、
・Sustain
・Tremolo
・Trills
・Marcato
・Staccato
・Harmonic
・Measured Trem
・Pizzicato

となります。スタッカート、ピッチカート以外はモジュレーションホイールで強弱がつけられます。

スタッカートとピッチカートではモジュレーションホイールで更に奏法を切り替えられ、スタッカートではSfz(スフォルツァント)、スタッカート、スタッカーティッシモ、スピッカートに、ピッチカートはコルレーニョ、バルトークスナップ、ピッチカートに切り替えられます。

それからマイキングが
・Close
・Main
・Room
・Mix

の4つになります。

CSSのCloseマイクは初めから1st~BassesにそれぞれPanが振られており、1Stが左、2ndがやや左、Vaがやや右、VcがVaより右、Dbが右となっています。

ただし、Full EnsembleとLite Ensembleではマイキングが選べません。代わりにViolins, Violas, Cellos, Bassesと4つに分かれた弦楽器群のON/OFFが出来ます。

他に、リバーブが付いてたり、レガートのON/OFF(ONだと単音しか出ない)が切り替えられたり、Con sordino(弱音器)のON/OFFが出来たりします。ストリングス音源で弱音器って珍しいですよね。

だいぶ色々と調整できるので、「クロースマイクで録った弱音器付きのコルレーニョの音が欲しい」みたいな、かなり細かな注文ができる音源になってます。そんなことまで考えたことは無いな…。

実際に使ってみて

使い始め、弦楽器が5つに分かれるので打ち込みめんどくせえ…と思ってたんですが、慣れてしまえば別に大したことないです。

逆に、マイキングを選べないFull Ensemble音源をそんなに使わなくなりました。Full, Lite Ensembleはオーケストラ系始めたばかりの人向けか、あるいはメモリ節約向けかなと思います。

元からパンが振られているってのは、よほど奇をてらった編成にしないのであれば、正直ありがたいです。後々のミキシングで工程が一つ減る。

音については今まで使ってたものがあれなもんでなんとも言えないんですが、他の音源よりも元々の音が小さいという事以外、文句なしです。凄く素直で、キリッとした印象。バルトーク、コルレーニョだけはmajesticaの方が激しくて好きかな。

さらっと書きましたが、ちゃんと設定しないと音が小さいです。私の場合は、DAW上の各音源の音量をCSS基準で設定しました。結果として全体的に音が小さくなった。

Closeマイクがスタジオ録音という割にはデッド過ぎず、軽くリバーブ掛かった音がします。Roomに至っては「いやどんだけ広いRoomよ」みたいな響き方になります。ただこの辺、そもそもシネマティック向けと謳っているのでまぁ、別に気にならないかな。

こんなところでしょうか?これから使っていくともっと色々分かってくるかもしれませんが、現状は以上です。


まとめとレビュー動画

20分を超える大作になってしまった…。この記事も2000文字超えるくらい機能が充実しているのでもう、許せ。

喋りはgdgdな感じで申し訳ないんですが、これで大体のことは分かるかなと。動画中盤で言った通り、バンドものには向かない印象です。どうしてもか細く感じる。

使い始めは「メモリ食う、音小さい、項目多すぎ」とだいぶ困惑しますが、使い慣れてくると注文多く付けられる上かなりいい音出してくれる素晴らしい音源です。

パパッと使いやすいアンサンブル音源も含まれているので打ち込み初心者でも使いやすいし、「ぼちぼちアンサンブル音源に飽きてきた」「オーケストラ向けのストリングスに困ってる」人にも是非、お勧めしたい音源です。