トレイラーサウンドの作り方1_深く落ちていくような音Drop編
映画の予告動画にあるような、派手なシンセの音をTrailer soundsと(勝手に)呼んでいます。
その中の1つ、シンセサイザーがドゥーンとかズゥゥンとか、深く沈み込むような音があります。こちらは(やっぱり勝手に)Dropと呼んでいます。
今回はそのDropの作り方を紹介します。
Trailer musicとは
先に、予告動画の音楽ってどんなのよーっていう方向けに紹介しますと、下記ツイートの動画にあるような音楽のことです。
待たせたな!『パシフィック・リム:アップライジング』4.13(金)公開決定‼️
そして、デナイト監督は我々を裏切らない👍超ド級合体KAIJUが東京をぶっ壊す、衝撃の新映像到着💥
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— パシフィック・リム 公式 (@PacificRim_JP) 2018年2月5日
やったぜパシリム4月だ!早く観たい。良く聞くと、ギターのフレーズが前作のメインテーマですね。
とても壮大で派手で激しい曲ですよね。私はこういうの大好物です。最高。TSFHとかいいよね。
この手の音楽にほぼ必ずと言っていいほど聞ける音、動画の2:26辺りにある音の作り方を紹介します。
用意するもの
用意するものは下記2点です。
・シンセキックのサンプリング
・アナログシミュレートのシンセ
シンセはアナログ系であれば何でも大丈夫です。また、もちろんDAW上で操作するので、これらをトラックに用意しておいてください。
ちなみに、私が使っているのはKV331の"Synthmaster One(https://www.kv331audio.com/synthmasterone.aspx)"です。
無料版(https://www.kv331audio.com/synthmasterplayer.aspx)を長いこと使っていましたが、昨年のブラックフライデーで遂に製品版を買いました。
作り方
まず先にシンセの音作りをします。
シンセ選びで注意点としては、
・オシレータがある
・ローパスフィルターがある(効き方がエグい)
・エンベロープがフィルターのカットオフとパッチングできる(重要)
この3点ができるものであれば何でもokです。
シンセを立ち上げたら、以下の手順で音を作ります。
1,オシレータ(波形は何でもおk)の音量をあげる
2,ローパスフィルターのカットオフを10時方向、レゾナンスを最大にする
3,エンベロープをカットオフとパッチングし、カットオフが0へ動くようにパラメータを設定
4,エンベロープのアタック、サスティン、リリースを最大にする
Synthmaster Oneだと次の画像みたいになります。
この状態でどこかしらキーを押すと、もう既にドゥーンと鳴ってくれます。C2~B2辺りのキーがちょうどいい感じかな。
ちなみに音量、低音に注意!もの凄く出ます。
さらにここから、別トラックでシンセキックを重ねます。アタック音を補強するためです。
画像では2つ重ねてますが、1つでも大丈夫です。シンセと同タイミングで鳴るようにセットします。
このままだとキックがうるさいので、ハイカットします。
あとはフェーダーをいじって程よい音量にすれば、完了です。余韻をきっちり設けて書き出せば、いつでもドゥーンできます。やったぜ。
動画で解説しています
今回も拙いトークで申し訳ないんですが、動画で解説しています。記事だけだとイマイチわからん…って時はぜひ、観て参考にしてください。
上手に作るポイントとしては、動画でも言っていますが「効きのエグいローパスフィルター」を使うことです。
他のTrailer soundsの作り方も紹介する予定です。お楽しみにー
こちらで私の作った音源集を販売しています!ぜひ使ってください。
https://ilodolly-mbe.booth.pm/items/754372