LogicRemoteでオーケストラプリセットをサクッと管理する方法
オーケストラのプリセットってさぁ…。
仕方ないんだけどさぁ…。
縦に長いんだよね…。
加えてモジュレーション、エクスプレッションの管理がクソ面倒なプリセットを、LogicRemoteでなるべく簡単に管理できるショートカットキーを探してみました。ぜひお試しください。
LogicRemoteとは?
先にLogicRemoteを説明すると、iOS上で動作するLogic ProXを管理するためのアプリです。
https://itunes.apple.com/jp/app/logic-remote/id638394624?mt=8
ミキシングコンソール、ショートカットキー、midi鍵盤、ドラムパッドなど色々使える優れものアプリで、iPhone、iPadで動作します。無料です。
使い方は、MacとiOSを同じwifiルータに接続、もしくはUSBで繋いで同期するだけです。USBの方が動作は安定してるような気がします。
またデフォルトで便利な機能として、iOS側に表示されているトラック名を長押しすると、全てのトラックを表示、選択できるという機能です。後述で詳しく説明しますが、使いたい音源へのジャンプが非常に素早く確実になるので、これだけでも導入の価値があります。
オススメのショートカット4つ
オーケストラのプロジェクトを管理するという名目で、オススメのショートカットキーは次の通りです。
・Open/Close All Track Stacks
・Open/Close Track Stacks
・Region Automation: Modulation
・Region Automation: Expression
※英語版の表記ですので、日本語版だと異なります。言語設定はDAW依存。
トラックをスタックス(フォルダでまとめる機能)で管理しているプロジェクトに限るのですが、上記をオススメします。とりあえずこれだけ入れて、あとはLogicRemoteの基本機能(各トラックにジャンプする機能)に慣れてしまえば、だいぶトラックの管理が楽になります。
トラックスタックスを管理する
1つ目は先ほど紹介したショートカット、
・Open/Close All Track Stacks
・Open/Close Track Stacks
の説明です。
この画像の左上、灰色のショートカットです。スタックスを管理するのに便利な機能です。
Allが付いている方が、全部のスタックスを開く、閉じるというショートカット。付いていない方は選択したスタックスを開く、閉じるというものです。
オーケストラという音楽の内容から、どうしてもInstrument trackが多くなりがちですが、スタックスで管理しておけば、画面が非常にコンパクトになります。またLogicRemoteでは、スタックスを閉じておくと中に含まれるトラックは表示されません。(次の画像)
この画像にあるトラック名は全部スタックスのみです。開いていると、その中のトラック名も表示されますが、閉じていればめっちゃコンパクトになって選びやすくなります。これがとにかく便利。
もちろんトラックをスタックスで管理していないと効果を発揮しないので、プリセット作りの際はまず、スタックスにしてください。まとめたいトラックを選んでCommand + Dです。
オートメーションを管理する
続いては次の2つのショートカットです。
・Region Automation: Modulation
・Region Automation: Expression
オートメーションを書き込むリージョンを選択してこのキーを押すと、モジュレーションまたはエクスプレッションを書き込む画面が一撃で表示されます。一撃です。
Logicのオートメーション選択画面ってめっちゃ小さくて、Expressionを押したつもりがSustainになってたりという事故がよく起きます。少なくとも私は。それを回避するという非常に便利なショートカットです。これまじ神。
合わせて、オートメーション画面を閉じるキー、選択したリージョンだけ再生するキーも設定しておくと便利かもしれません。
便利だと思ってたけどダメだったショートカット
試すまでは絶対に便利だと思ってたのが、
・Select Instrument Tracks
・Toggle Track Freeze
この2つの組み合わせ技です。
Audio、Auxなどを避け、Instrumentトラックだけを選択、フリーズを一括でやってしまおう!というショートカットです。絶対便利。
…だったのですが、残念なことにLogicRemoteがiOS-Mac間で信号のやり取りをする関係からか、全部のトラックをフリーズさせると、急にDAWが重くなります。なのでオススメしません。
もしかしたら爆速ハイパーやばたんスペックMac Proなら、そういうことはないかもしれません。誰か氏、レビューして。
実際に触りながら説明
しました。ご査収ください。