和楽器「琴」のKONTAKT音源 ”SONICA KOTO 13” のレビュー

20/02/2020

断言します。

メインウェポンに成り得ます。

何かにつけてこれをメインに添え、
楽曲制作したくなります。

ゆーて琴でしょ?と思いの方、
これは本当に良い音源です。

私も「ゆーて琴の、しかも音源に3万円って…」
とか思ってました。

とんでもない。
オケにさっと混ぜるとびっくり仰天、
突然雪が降り月が映え桜が咲き乱れます。

…流石に言い過ぎですが、
それくらい雰囲気を変えてしまう強さを持っています。
今日はそんな琴の音源の話です。


SONICA KOTO 13

公式ページはこちら
http://www.sonica.jp/instruments/index.php/ja/

凄いですね、売り込み文句。
”古典邦楽、現代映画音楽など、あらゆる音楽に華を添えます。”

「華を添えます」ですってよ、奥さん。
確かにオケに置いたら華を添えましたし、
むしろ美味しいとこ全部食ってったけども。

公式ページ見れば大体どんな事ができるかわかりますが、
・とにかくアーティキュレーションが豊富
・マイキングが4種類あって便利
・琴定番のフレーズがすぐ使える
・スケール指定ができ、和音階を網羅している
・ありがたいメモリの節約機能付き

ざっくりこんな所です。

私は(カンテレを除く)ツィター属には
あまり馴染みがないですが、
midi鍵盤に対する反応が生々しく、
弾くだけでもなんだか楽しい音源です。

ダメな点

あんまりべた褒めでも良くないでしょう。
何度か触ってみて、ここダメだなぁと思った点を紹介します。

・重い
なによりもまず、重いです。メモリ食うわ食うわ。
ただこれは前述のメモリ節約機能を使えば大丈夫なので、
立ち上がったらとりあえず使わない奏法等、OFFにしましょう。

・KONTAKT FULL版のみ対応
無料版であるKontakt playerでは動きません。
この辺はコスト面を考えると難点…。

・基準のピッチが442Hz
これも他の基準ピッチも合わせないと違和感覚えるので、
直すっていう手間を思うとダメかなと。
ぶっちゃけ私は気付かなかったんでなんとも言えない…。
モーツァルト大好き438Hz基準だと凄く気になるかも。

大体以上かな。
出音自体に文句は全然ないです。素晴らしいの一言。


レビュー動画

せっかくなので頑張って喋ってみました。

公式ほど鮮やかな演奏はありませんが、
素人が触るとどんな感じかってのを
分かってもらえたら良いかなと思います。

ということで、Koto 13のレビューでした。

公式ホームページを見ると、
雅楽器の音源も制作しているようですね。
2014年の更新なので頓挫していないか心配ですが、
期待してしまいます。