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プラグインエフェクター(チャンネルストリップ、サチュレーター、テープシミュレーター、コンプレッサー、EQ)の歪み方まとめ

手持ちのプラグインの挙動をチェックするのに(今更)ハマりまして。
今回は、サチュレーションとして使いやすいのはどれかなーと調査した結果をブログにまとめました。
ほぼ自分用の記事です。


調査方法

シンプルに、

  1. Phaseplant(シンセサイザー)でサイン波を出す
  2. 調査したいプラグインを次に挿す
  3. マスターのアナライザーで歪み方を見る

という方法です。

私の手持ちの色んなメーカーのプラグインを調査しましたが、あんまり細かく書くのもそこまで意味ない気がするので、ざっくりと箇条書きでまとめておきます。

Plugin Allianceプラグインの歪み方

bx_Focusrite:チャンネルストリップ


挿しただけでハイミッド〜プレゼンスが若干持ち上がる、EQオンでなぜか3倍音が持ち上がる
サチュレーション効果の調整は不可

NEOLD V76U73:プリアンプ


2倍音が持ち上がる
ゲインを上げると10倍音くらいまでが持ち上がる
サチュレーション効果はかなり控えめ

Maag MAGNUM-K:チャンネルストリップ


Soft limit ONで2、3倍音が増える
Make Up Gainを上げるとハイミッドの上限くらいまで倍音が持ち上がる

Softubeプラグインの歪み方

British Class A:チャンネルストリップ


Driveを上げていくとかなり持ち上がる、プレゼンスがノイズか?ってくらい細かく増える

Soundtoysプラグインの歪み方

Decapitator:サチュレーター


全体的にかなりしっかり歪む、各スタイルで歪み方が変わる
 A→なだらかに増える
 E→Aよりも控えめ
 N→ハイミッド以降が特に持ち上がる
 T→Aよりも3倍音以降が持ち上がる
 P→Tよりも強く持ち上がる
N > T > P > E > A の順で歪む

UADプラグインの歪み方

UA Fairchild:コンプレッサー


2、3倍音がちょっと持ち上がる

UAD Oxide Tape:テープシミュレーター


5倍音以降が特に持ち上がる

UAD Pultec:EQ


2、3倍音がちょっと持ち上がる

UAD LA-2:コンプレッサー


倍音が少し持ち上がる
Gray>無印>Silberの順で歪む、Grayは特に歪む

UAD LA-3:コンプレッサー


3倍音以降がちょっと持ち上がる

UAD UA 610-B:プリアンプ


2倍音以降が歪む、10k以降が目立つようになる

UAD 1176:コンプレッサー


2倍音以降が持ち上がる、10k以降にクセのある持ち上がる感じ
AE>Rev A>LN≒SEの順で歪む

UAD Century Tube:チャンネルストリップ


LOW→2〜4倍音がちょっと持ち上がる、それ以降はうっすら
HIGH→かなり強調されるが、プレゼンスにノイズが載る

UAD Studer A800:テープシミュレーター


TAPE→250、456は奇数倍音が特に持ち上がる
900、GP9は4倍音以前は控えめになり5倍音以降がより持ち上がる
IPS→15>7.5>30の順で歪む 30は特に控えめになる
CAL→数値が上がるとより歪む

UAD Ampex:テープシミュレーター


A800に似ている挙動
A800より3倍音の上がり方が顕著

KIT Pluginsプラグインの歪み方

BB N105:チャンネルストリップ


mic側で3倍音、5倍音が持ち上がる、プレゼンスもちょっと増える
サチュONだけだとほぼ変化なし
フェーダーを17dB以上にすると倍音がグッと増える ※micがONだと16dB以降で増える


まとめ

サチュレーション効果が欲しい場合に使うといいのが、

  • テープシミュレーター全般※今回はないけど汚し系は除く
  • Decapitator

が良さそう。

チャンネルストリップ、プリアンプはサチュ効果というより「周波数特性」に注目して使い分けた方が、期待している効果を得られる気がする。
もちろん本来の搭載されているエフェクターを使う目的でもいい。
EQ Curve Analyzerでよく使うプラグインの周波数特性を調べた(UAD、PluginAlliance、Soundtoysなど)

逆に、サチュ効果が付いてしまうので気をつけたいのが、

  • Maag MAGNUM-K
  • UA Fairchild
  • UAD Pultec
  • UAD LA-2(特にGray,無印)
  • UAD LA-3
  • UAD 1176(特にAE、Rev A)

といったアナログシミュレートのEQ、コンプ。
もちろん挿すだけで音に変化があるからこそのアナログシミュレートなんですが、別でサチュレーションを調整してる時は「余計な帯域も」強調される可能性があるから注意ですね。

またなんかプラグインを追加したらこの記事も追記します。