ヘッドフォンおすすめ5選【DTM・ミキシング・マスタリング向け】
- 2020.08.29
- 音源・エフェクタ

DTMで使うのにおすすめなヘッドフォンを、5点ほど紹介します。実際に持っていたり使ったことがあったりするものなので、その時の話も混ぜつつ。
どれもオススメなことは確かなんですが、人それぞれに頭・耳の形があり、フィット感が異なります。
合わないものは長時間の作業がひたすらツラくなるので、必ず装着してテストしてから買ってくださいね!
ヘッドフォンの評価基準
これは色々意見が分かれるかと思うのですが、私のスタンスとしては着け心地>音質です。
基本的にDTMは長時間の作業になるので、着け心地の悪いものはひたすら苦痛が続きます。頭が痛い、髪が巻き込まれる、耳にフィットしなくて低音がダダ漏れ…とか。
もちろん低音がさっぱり聞こえない、音抜けがやたらに悪いというのも問題なんで、最低限の音質ってのはあります。
ということで、着け心地を優先しつつ音質もまぁコレなら大丈夫でしょう!というものを集めました。
紹介するのは以下5点です。
- Sennheiser HD599
- Sennheiser HD650
- Beyerdynamic DT990
- AKG K240S
- Audio-Technica ATH-M40x
※おそらく最も有名であろうSONY MDR-CD900STについては6番目に触れますが、一般的なDTMerにはオススメできないヘッドフォン、ということも先に触れておきます。
1.Sennheiser HD599
メーカー | Sennheiser |
タイプ | 開放型 |
値段 | ¥18,876(サウンドハウス) |
正規品は色から「プリン」、Amazon限定品は「黒ごまプリン」と呼ばれる、開放型のヘッドフォンです。HD598の後継機ですね。
イヤーパッドのクッション性が高く、もふもふした表面が気持ちよく、かつ耳をすっぽり収める大きさと、とにかく着け心地が良いのが特徴。
ちなみにSennheiserのモニターヘッドフォンは一般的な丸っこい形状でなく、縦長。ドライバが適切な位置に来るので聴きやすく、独特の見た目さえ気に入れば使い勝手はとても良いです。
音はフラット気味で、上から下までかなり聴きやすいですね。ほぼ全部のジャンルに向いてるかなーと思います。
sonarworksが測定した周波数応答曲線はこんな感じ↓
※HD598のものを使用。低音、高音がもうちょっと出るようになったそうです。
2.Sennheiser HD650
メーカー | Sennheiser |
タイプ | 開放型 |
値段 | ¥44,880(サウンドハウス) |
プリンちゃんの上位互換、HD650です。他と比べてだいぶ高価なんですが、着け心地・音質共に素晴らしいです。予算割けるなら間違いなくコレ一択。
まずとにっかく音が広い。音域もそうなんですが、臨場感が他と違います。解像度が良い、生々しいって言い方が妥当かな?
着け心地はプリンと大差ないんですが、頭頂部にクッションがあるおかげで、より快適に使えます。
ただケーブルがLR別々に繋がってるので、一般的な片側ケーブルに慣れてる人には違和感あるかも?
周波数応答曲線はこちら。
3.Beyerdynamic DT990
メーカー | Beyerdynamic |
タイプ | 開放型 |
値段 | ¥12,210(サウンドハウス) |
こちらは私が使ってるヘッドフォン。正直、全DTMerにオススメしたいヘッドフォンですね。密閉型のDT770も評判良いそう。
一般的な丸っこい形状ですが、耳がすっぽり収まる大きさかつイヤーパッドが気持ち良い。頭頂部にも程よい低反発なクッション入り。
側圧もそこまで強くないので、メガネ掛けていてもツラくないです。ただ箱開けてすぐは硬かったので、軽く横に引っ張って柔らかくしておくと良いかも。
音質はSennheiserと比べると柔らかく感じる。気持ちハイが強く感じますが、低音もしっかり出てるのがよく分かるし、細かい音もちゃんと聞けます。良い意味で値段不相応。
ただ、丸型共通ですが耳に対しての角度が悪いと音がしゃりしゃりになる。その点Sennheiserの縦長はズレないので、その点ではあっちに分がありますね。
4.AKG K240S
メーカー | AKG |
タイプ | 半開放型(セミオープン) |
値段 | ¥5,610(サウンドハウス) |
予算避けられないならコレかなーというものをチョイスしました。開放型と密閉型の中間、セミオープンという変わった形状です。デザインがひたすらカッコ良いよね…。
着け心地はSennheiserとかと比べると軽いなーという印象。ヘアバンドがこれまた独特で、非常に快適。これだけは他のヘッドフォンを凌ぐと思う。
イヤーパッドの質がちょい微妙で、夏場ちょっと放置すると左右くっつくという。カバーを用意しておくと良いかも。
音は中域寄りのパンチが強い印象。どうしてもサブベース、プレゼンスが弱いので、ミックスではあまり活躍できないかも。
5.Audio-Technica ATH-M40x
メーカー | Audio-Technica |
タイプ | 密閉型 |
値段 | ¥11,880(サウンドハウス) |
オーテクのヘッドフォンです。ATHシリーズは安い割に頑張って音を出してくれるので、コスパが良い感じです。
こちらは密閉型のヘッドフォンなので、レコーディングや出先での音チェックに使えます。
着け心地はちょっと悪く、頭頂部が硬い、側圧がちょっと気になる、イヤーパッド表面がボロボロになる…といった具合。
ただ、この値段にしては悪くないんじゃない?というレベルの音がします。ややドンシャリ気味なので、変に過信するとバランスが悪くなるので注意。
“赤帯”SONY MDR-CD900STは宅録用
メーカー | SONY |
タイプ | 密閉型 |
値段 | ¥15,070(サウンドハウス) |
これを使う人はめちゃくちゃ多いかと思います。使ってない人でも見たことある、もしくは聞いたことあるかもしれない。私は電車移動中にiPodとかに繋いで使ってる人を年1で見る。同一人物説…。
あくまで私の意見ですが、宅録やる人を除いてコレだけはオススメできません。
理由としては以下。
- そもそもレコーディング向け・粗探し向け
- 耳へのフィット感が悪く手を添えないと漏れる
- 変なとこに髪が絡まるほど全体的に作りが粗雑
- 低音が出なさすぎる・音抜けも悪い
大事なのは1行目、レコーディング向けですよという点。公式にもしつこいくらい「レコーディングスタジオで〜」と書いてあります。
粗探しは非常にやりやすいので、宅録やナレーションの編集とかには良く、マイク立てて演奏録る系DTMerにはオススメできます。
反面、粗探しに適応しすぎて、気持ちいい音にするミキシング・マスタリングには全然向いてません。何やってもなーんかイマイチ…って感じです。
以上からサブ機として持っておく分には良く、コレを初めに手に取る・メインにするのは絶対オススメできない。という話でした。
一応、周波数応答を置いておきます。コレ見るとサブベース、プレゼンスはさっぱり出てないんだなーってのが分かりますね。
紹介したもの以外のヘッドフォンについて
実際はもっと色んなヘッドフォンがあります。たとえばShure、Focalなど。
チラッと触れたBeyerdynamic DT770なんかは結構良い感じなので、紹介こそしてませんがオススメです。※DT990とは違い密閉型、値段もだいぶ違う。
※画像クリックでサウンドハウスの商品ページにジャンプします
メーカー | beyerdynamic |
タイプ | 密閉型 |
値段 | ¥21,120(サウンドハウス) |
1万円を下回る比較的安いものは、細かい音が聞こえない・音域が狭い・着け心地が悪いなどの問題があります。
逆にこれより高価なものを買うなら、スピーカーに金をかけた方が良いです。ヘッドフォンだと、どうしても奥行き感、左右の広がりとかを聞き分けるのに限界がありますからね…。
オススメはSennheiser HD599
紹介した中で特にオススメなのは、プリンことSennheiser HD599です。さらに音質求めるならHD650。
フィット感がとても良い感じ、音も満遍なく出てかなり聴きやすいので、制作はもちろんフツーのリスニングも気持ちよくできるかなと思います。
※画像クリックでサウンドハウスの商品ページにジャンプします
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