打ち込みっぽさを極力無くして生演奏っぽくするテクニック【DTM】
- 2020.09.01
- 打ち込みテクニック・Tips
なんとなーく、作ってる曲が機械的とか淡々としてるとか感じたことはないでしょうか?
私は幾度となくありました。オーケストラだってのに、えげつねえ堅さを感じるというか…。
今回はそんな「機械感」とか「堅さ」を解決する、打ち込みテクニックを紹介します。
私が勝手にやってる方法なので、もっといい方法あればぜひ教えてください!
打ち込み感をなくす方法とは
簡単に言ってしまうと「自分でリアルタイム録音する」という話です。
midi鍵盤に向かって、黙々と演奏するんです。簡単でしょ?
いや簡単じゃないんだけどさ。
Logic ProXでの話になりますが、方法は以下の手順でやります。
- リアルタイム録音をする
- クオンタイズのStrengthを60~80で合わせる
- ノリや楽器の発音スピードを聴きながら前後を調整する
3つに分けて個別に解説しますね。
ちなみに、この辺りの細かい話は動画で紹介してますので、記事の後半を見ていただければと思いますん。
リアルタイム録音をする
BPMを落とすなりして、自分の作りたいフレーズをmidi鍵でリアルタイム録音します。
片手ずつでも、4小節ごとでも大丈夫。とにかく自分で弾くというのが大切です!
この時、以下2点は無視して録音してください。
- 多少のリズムブレ
- ヴェロシティのブレ
※リズムについては次の項目でお話します。
ヴェロシティは強拍のみ強くする、弱くする、全体的なフォルテ・ピアノ感を調整して、あとは弾いたそのままにしておきます。大体均一にならないと思います。
人間ってのは「ここはフォルテで弾いて!」と言われて「おっけー、Velocity80ね!」とはなりませんよね。それを再現しましょーということです。
ちなみにそんなことができる人が居たら教えてください。この記事消しますので…。
なので、ざっくりとヴェロシティは調整しつつ、演奏によるバラつきを出すことが重要です。
クオンタイズのStrengthを60~80で合わせる
続いてはリズムのブレの話。
英語版だとStrength、日本語版だと「ストレングス」になるのかな。クオンタイズをどれほどきっちり合わせるか、という値の話です。
リアルタイム録音したものが拍から大きくズレた場合は、ストレングス値を60~80くらいにしてクオンタイズかけます。スウィングは0~10くらいあると、ほんのり崩れてくれます。
一番は弾いたままの状態なんですが、演奏がおぼつかない(私のことだ…)、マシンの機嫌が微妙でレイテンシーが発生する(私のマシンのことだ…)など、意図してないズレに関してはクオンタイズで軽く合わせてあげます。
こんな感じ。結構ズレてるのが分かるかなーと思います。
この「ズレ」が重要で、硬ぁい印象の打ち込み感ってのは「拍に対して発音がぴったりすぎる」というのが大体です。
オンタイムの良し悪しは置いといて、生演奏感を出すならこの「ズレ」がないとダメです。
そのために、リアルタイム録音→甘い設定のクオンタイズを行って、良い感じにノートがブレるようにしていきましょう。
ノリや楽器の発音スピードを聴きながら前後を調整する
いわゆるグルーヴの話になる領域で、私もそこまで詳しくないので深くは書けないんですが、基本的なルールは以下2点です。
- ノリを意識して前後を調整する
- 楽器の発音に合わせて調整する
たとえば、Aメロではちょっとゆったり目のリズムにしたいなーと思ったら、楽器を拍より遅く鳴らします。
この時、全部の楽器が後ろになっちゃうと単にズレただけになるので、拍の基準となる楽器は決めておきます。ピアノとか、スタッカートで刻むヴァイオリンとか、パーカッション辺りの発音が早い楽器が良いかなーと。
その上で、コントラバスとかホルンとかを突っ込み気味にして勢いを作ったり、小節の真ん中ではモタつかせて前後でふわっと開いた感じにして…など、曲のノリを作っていきます。
特にストリングスのロングトーンや金管楽器は発音が遅いので、思い切って前後に動かした方がわかりやすくノリが作れます。
やっぱりどんなジャンル(ノイズとかアンビエントはすまん…)でも“ノリ”って大体ありますから、その辺りをイメージして、音をしっかり聞いて調整すると良いですよ。
動画で実際に手を動かしながら解説しました
15分近くの大ボリュームなんですがなんと。冒頭末尾で私が写ってます。本当に手が動いてます。
チャンネル登録者数500超えたら、もう少し親近感持ってもらうために顔出そうかなーとか思ってたら余裕で過ぎちゃいました。変な宣言しなくてよかった…。
ブログもですが、ここまで続いちゃったので顔も覚えてもらえたら嬉しいです。Youtube共に、これからもブログをよろしくお願いしますね。
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