オーケストラ音源おすすめ25選【2021年版】
打ち込み・DTMで使うオーケストラ音源のおすすめをまとめました!
1つ買えば大体の楽器が揃うライブラリから、弦楽器や金管などの個別ライブラリのおすすめ。より壮大さを足すクワイア、オケに合うシンセ、エフェクタなんかも紹介してます。
おすすめ問わずひたすら集めたまとめ記事はこちら↓
オーケストラ音源まとめました41個(1社につき代表的な音源を1〜2程度)
初心者/スケッチ向けオーケストラ音源Best5
初心者、もしくは曲のスケッチ向けの音源は「アンサンブル音源」がおすすめです。
1つ買うとフルオーケストラが揃って「楽器が足りない」がない、和音を打ち込むだけでもそれっぽく鳴る。最高にハッピーな音源です。
初めの音源にぴったりなものは、次の5つ。
Spitfire Audio – DISCOVER
ここ最近売られた中で、最も安くて楽器が充実している音源です。
おすすめしたいポイントは「収録楽器数が多い」「各楽器を個別で鳴らせる」という2点。
正直言って音の扱いやすさ、特にリバーブ感が0%でもウェットなので、自由度が低めかなーというのはあります。
が、何よりも安いし音は全然悪くないので、今から始める!という人には良さそう。
値段 | $49 |
サンプラー | Spitfire Audio独自 |
どんな人向け? | これからオーケストラ系の曲を作り始めたい人 |
公式ページ | https://www.spitfireaudio.com/shop/a-z/bbc-symphony-orchestra-discover/ |
EastWest – HOLLYWOOD ORCHESTRA
独自のPlayエンジンで動く、EastWestのオーケストラ音源。さまざまなバージョンがありますが、オススメはやっぱり全部入りのDiamondです。
特に推したいのは金管で、ホルンとトランペットが最高に扱いやすい音が出ます。
ストリングスも私はレイヤー用に使ってますが、メインで使えるレベルの音がしますね。木管?あれはうーん…。
ただ、アーティキュレーションが非常に豊富な分、初心者には敷居高め。あまり詳しくないとかえって扱いづらいかもです。
ちなみに開発にTwo steps from hellの2人が関わってるからか、エピック系の音が出しやすい印象。もちろんフツーのオーケストラもできます。
値段 | $932(定価。大体いつも5〜6割引きセールしてる) |
サンプラー | Play |
どんな人向け? | そこそこオケの知識がある人 |
公式ページ | http://www.soundsonline.com/hollywood-orchestra |
Best service – The Orchestra
非常にクラシカルな、オーソドックスなオーケストラの音がする音源。
オススメの理由はコスパですね。この値段でこの音なら、かなり使えると思います。
また音だけでなく、操作性もいい感じ。セールも度々見かけるので、時期を狙って買うのが良さそう。
値段 | $299 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 自分でオーケストレーション考えながら作りたい人 |
公式ページ | https://www.bestservice.com/the_orchestra.html |
Spitfire Audio – ALBION ONE
ゲームとか映画とかみたいな音が欲しい!っていう人は、ALBION ONEですね。
オケ系の楽器に加え、シンセが非常に充実した音源。マイクポジションも豊富なので、音作りの幅も広く、結構扱いやすいです。
Spitfire Audio系の音源は中身が優秀で、各マイクポジの音量調整、リバーブやヴィブラートの具合…など、パラメータを細かく動かせます。
使いこなせれば、ではありますが、理想に近い音は出しやすいですね。
値段 | $449 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 最近のゲーム・映画風のオーケストラが作りたい人 |
公式ページ | https://www.spitfireaudio.com/shop/a-z/albion-one/ |
Audio Imperia – NUCLEUS
エピック、トレイラー系の音源を作ってるメーカーのアンサンブル音源です。かなり最近に出た音源で、Kontakt6以上で動作します。
一番のおすすめポイントは何より、楽器が個別のパッチで立ち上げられること。他のアンサンブル音源よりも、かなり自由に楽曲制作ができます。
Youtubeで探すとリアルタイムに作曲しながらレビューする動画なんかも見つかるので、気になる人は一度見ておくと良いかも。
値段 | $449 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 最近のサントラ風の音が好きで、オーケストレーションにもこだわりたい人 |
公式ページ | https://www.audioimperia.com/products/nucleus |
初心者はアンサンブルとストリングスを買うのがおすすめ
これなら間違いのない!というものだけに絞って紹介しました。
特にオケ作り初めの人は「さっき紹介したアンサンブル音源を初めに買って、ストリングスを別で足す」という予定でいると、制作に必要な音源の過不足がなくて良い感じです。
また、よりリアルなオケ打ち込みを考えた時、音源をレイヤー(重ねること)していくことになります。
その時のレイヤー音源としてもアンサンブル音源は役に立つので、何れにせよ持っていて損はないですね。
中〜上級者向けオーケストラ音源
アンサンブル音源よりも、さらに自由度の高い編曲をしたい場合は、各楽器の音源を買う必要があります。チェロがヴィオラとユニゾンしたいーとかですね。個別で買い始めると、それこそ沼の始まり…。
音の輪郭がハッキリとしたStudio系、一般的なホールでの広がりを感じるSymphony系、映画予告などでよく聞くド派手系に分かれているのかなーと思います。
ストリングス、ブラス、ウッドウィンズ、パーカッションの順で紹介します。
ストリングス(弦)
このブログでもストリングスのおすすめは何度か取り上げてますが、今の所、1番のおすすめはCSSと呼ばれる”Cinematic Studio Strings”です。
Cinematic Studio Strings
UIも音もシンプルで扱いやすく、本当に無難な音源です。良くも悪くも無個性なので、イメージした通りの音が出ます。
値段 | $399 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 扱いやすく、音質も良い音源が欲しい人 |
公式ページ | https://www.cinematicstudioseries.com/strings.html |
他にもおすすめのストリングスがあります。別記事で細く紹介しているので、ぜひ見てくださいね!
ストリングス音源おすすめ18選【オーケストラ向け安いものからリアルなものまで】
ブラス(金管)
ブラスは曲の派手さ・華々しさを付けるのに、一番重要な楽器群です。
既に制作をしている方は分かると思うんですが、ホルンが特に便利で。
木管みたいな柔らかさも、金管ならではの派手さも出せるので、結構気にしておくと良いかなと思います。
Cinesamples CineBrass CORE
で、おすすめはCinesamplesのCineBrass COREかなと。
他の音源よりホルンが綺麗で、打ち込みが楽になるエンジンで動いてます。
値段 | $399 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 高品質・高音質かつ楽に打ち込みをやりたい人 |
公式ページ | https://cinesamples.com/product/cinebrass-core |
他のブラス音源は、別記事でより細かくまとめてます。
ウッドウィンズ(木管)
クラシック寄りのオーケストラを作る人は特に気にしたいのが、木管です。
トレイラーや映画音楽ではあまり?聞かない印象がある楽器隊。ひどい、使ってあげてよ…。
Orchestral tools BERLIN WOODWINDS REVIVE
そんな木管の一番のおすすめは、Orchestral toolsのBERLIN WOODWINDS REVIVE。
色々調査したんですが、モックアップ作るプロの使用率が高く、音も群を抜いてよく、値段以外にケチの付けようがない…というのがオススメな理由です。
本当に値段がなぁ…セールも全然やらんしなぁ……。今の所、最終的にたどり着く木管です。
値段 | €649 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 間違いのない音源を選びたい人 |
公式ページ | https://www.orchestraltools.com/store/collections/13 |
他にもおすすめの木管を紹介していますので、ぜひご覧ください!
パーカッション類
オーソドックスなパーカッションなら、CinesamplesかSpitfire Audioか、どちらかがオススメ。
ただ前者はどうしても値が張って、あまり手軽に勧めるのもなぁ…と悩んだので、後者をご紹介。
Spitfire Percussion
ティンパニやスネアとかのドラム系はもちろん、マリンバやシロフォン、アゴゴ、ギロなども入っているので、結構重宝しそう。
対してマイクはClose,Tree,Ambientの3ポジションと、だいぶシンプル。
リバーブ感こそあるけど派手な鳴り方はしないので、クラシカルな音のパーカッションライブラリが欲しい人向けですね。
値段 | $399 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 一般的なオーケストラパーカッションが欲しい人 |
公式ページ | https://www.spitfireaudio.com/shop/instruments/orchestral-percussion/spitfire-percussion/ |
他のおすすめパーカッション、Epic向けに使えるものなども紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください!
オーケストラパーカッション音源おすすめ8選【クラシカル・シネマティック系】
ハープ
なんだかんだで使うのがハープ。
駆け上がりなどはもちろん単体でも良く使う。特に多いジャンルはクラシック寄りのものとか、ディズニー的な明るい雰囲気の曲とかかな。
Cinesamples CineHarps
知っている中で一番オススメできるのは、CinesamplesのCineHarpsです。
数台のハープを3つのポジションから収録。奏法が非常に充実しているので、ハープのフレーズを色々作りたい人はこれ一択になります。
値段 | $249 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | オーソドックスなハープが欲しい人 |
公式ページ | https://cinesamples.com/product/cineharps |
ちょっとニッチな音源・一通り音源が揃ってる人向け
中〜上級者向けの音源は他にも「その音源でしか出せない音・奏法」を収録した、一風変わったライブラリがあります。
より豊かな表現を求める人はぜひチェックしてみてください!
オーケストラ音源の中でもめっちゃニッチでマニアックな奴ら7選【Kontakt】
Epic/Trailer向けオーケストラ音源
最近の流行りというと、EpicとかTrailerみたいな、派手目のオーケストラじゃないですかね。
例えば、こんな曲ですね。
もう、最高っすね!!!!!!!!!!!
こういう系の曲に向いた、オーケストラ音源を進めていきますね。
エピック向けのオーケストラ音源5選
アンサンブル音源、個別音源と紹介していきます。
アンサンブルが一番のおすすめです。とりあえずなんでも揃いますからね。
もちろんEpic向けのストリングス音源、ブラス音源というのもあって、アンサンブル音源より自由度が増します。
Orchestral Tools – Metropolis ARK1
こっち系と問わず、アンサンブル音源ならARKシリーズが一番です。
通常のオーケストラに加え、エピック系の制作に便利なパーカッションからクワイアまで、とにかく欲しい音は全部入ってます。
値段 | €549 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 最高に派手でクールな音がほしい人 |
公式ページ | https://www.orchestraltools.com/libraries/metropolis_ark_1.php |
Spitfire Audio – ALBION ONE
少しお手軽に始めたい人向けは、ALBION ONEですね。
シンセ系も充実してる、ハイブリッドな音源。
値段 | $449 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | オーケストラに加え、トレイラーあるある派手なシンセサウンドも使いたい人 |
公式ページ | https://www.spitfireaudio.com/shop/a-z/albion-one/ |
Audio Imperia – Jaeger
UIがめっちゃカッコいい音源。音もカッコいい。
木管はないのですが、派手目のパーカッション、クワイアが入っているので制作ガンガンいけます。
値段 | $599 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | エピック・トレイラーに特化した音源がほしい人 |
公式ページ | https://www.audioimperia.com/collections/orchestral/products/jaeger-essential-modern-orchestra-for-kontakt |
Heavyocity – NOVO/FORZO
こっち系の音源で最高に派手な音源というと、Heavyocityがぶっちぎりかと思います。
あとでシンセサイザーとして紹介するGravityなんかは、必須と言っても過言ではないです。
値段 | $549 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | エピック向けのストリングス・ブラスを、普通のオケ音源とは別で持っておきたい人 |
公式ページ:ストリングス | https://heavyocity.com/product/novo/ |
Musical Sampling – Trailer Bundle
ちょっとマイナー?な音源ですが、おすすめの音源。オーソドックスな雰囲気から、いま流行りの強い弦・金管の音が出せます。
midi鍵のタッチ感がそのまま出るので、演奏家向きとも言える。
値段 | $399 |
サンプラー | 製品版のKontakt |
どんな人向け? | リアルタイム録音に向いた音源がほしい人 |
公式ページ | https://www.musicalsampling.com/trailer-bundle/ |
クワイア音源おすすめ3選
やっぱりEpicって言ったらクワイアっすよねーーーーーー!!!!
おすすめ3つ紹介しますが、いいクワイアほどKontaktのFull ver(有料版)でしか動作しないという…。ちょっと注意してください。
8dio – Lacrimosa
最高にEpicなクワイアです。最高にEpicなクワイアです。
大事なことなので2回言いました。
8dioは$999以上、商品を購入すると「V8P会員」になり、より高品質な音源が買えるようになります。ただしどれも高い。
値段 | $599 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | いかにもエピックな雰囲気のクワイアがほしい人 |
公式ページ | https://8dio.com/instrument/lacrimosa-epic-choir-for-kontakt-vst-au-aax/ |
Performance Samples – OCEANIA
Performance Samplesのクワイア。どちらかというと声楽的な雰囲気なので、エピックだけと言わず色々使えそう。
値段お手頃だし音もいい感じなので、俄然おすすめ。
値段 | $269 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | エピック以外にも使える声楽的なクワイアがほしい人 |
公式ページ | https://performancesamples.com/oceania/ |
SOUNDIRON – Olympus Symphonic choir
ちょっと古い音源ですが、音を作り込めるようになってます。UIもカッコいいし、いい感じ。
非常に安い廉価版も用意されているので、クワイアほしいけどちょっとだけ鳴らす感じなんだよな…って時は、そっちが良いかも。
値段 | $549 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | 音作りもできるクワイアがほしい人 |
公式ページ | https://soundiron.com/collections/choirs/products/olympus-symphonic-choir |
エピック向けシンセサイザーおすすめ3選
EpicやTrailerといえば、やはり派手なシンセサウンドですよ。ええ。
SylenthやSERUMでもいいんですが、Epic向けのシンセというものがありますので、そちらを紹介します。
Heavyocity – GRAVITY
Epic系大定番のシンセ系音源です。大体のトレイラーで、この音源だろう音が聞こえてきます。
“Impact”とかのパーカッション系がメインですが、ベースシンセ、パッドなどもバッチリ収録されてます。
値段 | $449 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | エピック系のシンセサウンドがとにかくほしい人 |
公式ページ | https://heavyocity.com/product/gravity/ |
8dio – Hybrid tools NEO
Epic系のシンセといえば、8dioもメジャーです。
シンセ、パーカッション系、効果音系と色々あるので、持ってると何かと重宝します。
値段 | $248 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | お値段そこそこにエピック系の音がほしい人 |
公式ページ | https://8dio.com/instrument/hybrid-tools-neo-for-kontakt-vst-au-aax-instruments/ |
Spectrasonics – Omnisphere2
他とはちょっと異色ですが、これ1つあればオーケストラに関わらず、別ジャンルのシンセサウンドもまかなえます。
追加パッチもたくさん売り出されているので、おそらく一生かかっても使いこなすのは無理でしょう。
値段 | $499 |
サンプラー | 専用のものでのみ動作 |
どんな人向け? | 汎用性の高いシンセがほしい人 |
公式ページ | https://www.spectrasonics.net/products/omnisphere/ |
オーケストラ音源と一緒に持っておきたい音源
オーケストラ系の曲を作っていると、オケ以外の音色を混ぜてみたくなるんですよね。例えば、民族楽器。
こういうのもオケと合うよーっていうのを、いくつか紹介します。
民族楽器音源おすすめ2選
オーケストラ+エスニック系の音色って、かなり親和性高いんですよね。
民族っぽいことをやらなくても、メロをDudukとかにするだけでも、グッと雰囲気出ます。
Best service – Ethno World 6
民族楽器のバンドルで一番メジャーなのは、Ethnoなのかなと。世界中の音が入ってます。
楽器と民族系のクワイアのバンドルがおすすめです。
値段 | €449 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | とにかく民族楽器の音源がほしい人 |
公式ページ | https://www.bestservice.de/ethno_world_6_complete.html |
Strezov Sampling – BALKAN Ethnic Orchestra
UIが綺麗なだけでなく、音もいい感じな民族楽器バンドル。名前の通りバルカン半島系、東ヨーロッパ系のジプシーが使う楽器が中心です。
なかなかセールやってくれないのが玉に瑕…。
値段 | €339 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | 東ヨーロッパ、ジプシーが好きな人 |
公式ページ | https://www.strezov-sampling.com/products/view/balkan.html |
シンセ系おすすめ2選
Epic系みたいな派手派手系ではなく、PadやPulse的なものを中心に紹介します。いわゆる、Film scoring(劇伴)向けのシンセです。
洋画、洋ドラマをよく見る方はわかると思うのですが、ストリングス+シンセみたいな曲も多いんですよね。
ということで、そういうオケに合うシンセを紹介します。
Spectrasonics – Omnisphere2
シンセというと、やはりOmnisphere2ですね!劇伴だけでなく、別ジャンルのシンセサウンドもまかなえます。なので、持ってて損はないです。
値段 | $499 |
サンプラー | 専用のものでのみ動作 |
どんな人向け? | 汎用性の高いシンセがほしい人 |
公式ページ | https://www.spectrasonics.net/products/omnisphere/ |
Audioollie – Scoring Synths
名前の通り、劇伴のためのシンセです。パーカッション、ベース、シンセサウンドなどをヴィンテージマイクで収録したという、ちょっと変わった音源。
最近の洋画・ドラマっぽい音がたくさん収録されてます。
値段 | $279 |
サンプラー | 製品版のKontaktのみ |
どんな人向け? | 海外の劇伴(シリアス寄り)が好きな人 |
公式ページ | https://www.audioollie.com/ |
ミキシングに使うエフェクタ類
オーケストラという音楽は、いい音源を使っていい感じに編曲すれば、ほとんどエフェクタをかける必要がありません。
ゴリッゴリにエフェクトかけまくる方法ももちろんあるんですが、生楽器なもんでそんなにいじっちゃうと音が変になります。やり方はもちろん、人それぞれですが。
概ね使うエフェクタと目的は以下の通り。
- リバーブ:音を生々しく響かせるために使う
- EQ:楽器をより分離して聴きやすくするために使う
- サチュレータ:自然な音抜けをつけるために使う
- マキシマイザー:マスタリングで音圧を整えるために使う
エフェクタ自体が良いものであることに越したことはないんですが、いきなり良いもの買っても、そんなに活躍しないかもしれません。リバーブはともかく。
なので、おすすめは無難なバンドルを1つ買ってから追加すること。
最低限のレベルだと、Waves Goldになるのかなーと思います。コンボリューションリバーブ、アナライザー、リミッター、EQなどが一先ず全部揃いますし、DAW純正よりずっとマシなものも多々あります。
リバーブ
オーケストラでは「コンボリューションリバーブ」が最もオススメですが、如何せんどれも高い…。
一番オススメはAudioEaseのAltiverbですが、かなり安価で動作の軽いValhalla verbもオススメ。
他にもリバーブのおすすめはあります。こちらの記事を参照してください。
リバーブプラグインのおすすめ7点を比べてみた【DTMオーケストラ向け】
EQ
EQは主に余計なローのカット、ミッド辺りに固まった帯域の調整、ハイ〜プレゼンス辺りを足して音抜けの改善…などです。
かなりフレキシブルに動くものが良いので、リニアEQのfabfilter PRO-Qがオススメ。アナライザーが見やすく、いらない帯域が分かりやすい良いEQです。
サチュレータ
デジタル臭さを改善するだけでなく、自然な音抜けの足す、より引き締まったドラムにするために使います。
いくつかオススメがありますが、全トラックに挿したいくらい超オススメなのがBrainworx bx_console Focusrite SC。
うさんくさい事を書いてしまいますが、挿すだけで音がめっちゃ良くなります。これは本当。
https://www.plugin-alliance.com/en/products/bx_console_focusrite_sc.html
マキシマイザー
マキシマイザーは当然、マスタリングで使うものです。最後の音圧調整に挿すものですが、EDMみたいにバッツンバッツンにすることは…そんなにないです。Epicは別。
出音の印象がだいぶ変わるので、ここもリバーブと同様に気にしたいエフェクタです。
おすすめしたいのはBrainworxのMasterdeskです。音圧の調整のしやすさはもちろん、Mono Maker、Stereo Enhanceが非常に便利。
https://www.plugin-alliance.com/en/products/bx_masterdesk.html
考えるのめんどくさかったら、Ozone9で十分だと思います。使いやすいエフェクタも多数収録しているので、かなり便利です。
下記記事でおすすめできるエフェクタをまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。
ミキシング・マスタリングおすすめエフェクタ8選(Waves以外で)
まとめ・おすすめのオーケストラ音源とエフェクター
紹介したものをおさらいすると、オーケストラ系を作り始めるのに無難なセットは次の通りです。
- 普通のオケやるなら・Best Service – The Orchestra
- Epic系やりたいなら・Spitfire Audio – ALBION ONE
- エフェクタ・WAVES Gold Native
ここまで色々紹介しましたが、どれを買うか悩んだ場合とりあえずNative InstrumentsのKOMPLETE ULTIMATEを買っておけば、まず間違いないです。
オーケストラ系から民族系、EDM、バンドものと大体のジャンルを網羅できるので、しばらくコレ一つで済みます。
また、これまで紹介した音源のほとんどが「Kontakt」というサンプラーが必要で、単品でも購入できますがKOMPLETEに収録されているので、やっぱり買っておいて損はないかなーと思います!
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