木管音源おすすめ5選+α【DTMオーケストラ向け】

木管音源おすすめ5選+α【DTMオーケストラ向け】

オーケストラ系の楽曲制作に役立つ、木管音源のおすすめ5点(とちょっと例外品)を紹介します。

ここで紹介したもの以外にもまだまだありますが、フォーラムでの評判などから掲載を見送ったりしてます。

決して悪くはないんですけども、この記事は評判が良いものに絞りました。


実は優秀なライブラリが少ない楽器

非常に優秀な音源を作ってるCinematic Studio SeriesやAudio Broからはまだ出ていない辺り、まだまだこれから感はあります。

もちろん発売となったら評判を鑑みつつ、紹介すると思います。

ひとまず現状で良いものを5つ。

Spitfire Audio – SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS

オーケストラ系音源の定番メーカーその1、”Spitfire Audio”のSSWです。編成数はソロとA2、合わせると最大A3までになります。

何と言っても楽器数の豊富さ、奏法の幅が売りで、出したい音のほとんどは見つかるはず。

Symponicという名前の通りウェットな音なので、ドライ気味の音が欲しい人はStudio Woodwindsがオススメです。

値段 $599
サンプラー Kontakt Player
どんな人向け? ソロ〜小編成の音源で無難なものが欲しい人
公式ページ https://www.spitfireaudio.com/shop/instruments/woodwinds/spitfire-symphonic-woodwinds/

Orchestral Tools – BERLIN WWS REVIVE

オーケストラ系音源の定番メーカーその2″Orchestral tools”の、Berlin Woodwins Revive。

SpitfireのSSWよりも太く、キラキラとした音が特徴です。

編成はフルート3、オーボエ・クラ・バースン各2。ピッコロ・アルトフルート・イングリッシュホルンが各1。

楽器数が少なく感じるものの、マイクや奏法が大変豊富なので、より豊かな表現が可能です。

値段 €649
サンプラー Kontakt Player
どんな人向け? とにかくリッチな音が欲しい人
公式ページ https://www.orchestraltools.com/libraries/berlin_woodwinds_revive.php

8dio – CLAIRE Series

8dioのCLAIREシリーズ。こちらはソロ音源なので、木管編成を組む場合は各種買い揃える必要があります。

8dioというとTrailerとかCinematic向けのドドーンと派手な音が有名なんですが、こちらのClaireシリーズが意外にも人気が高いという。特にオーボエ。

マイクがちょっと心もとない…のはソロだから仕方ないんですが、奏法が割と充実してるし、音質も良い感じなので、ソロが欲しい人にはおすすめ。

ただし、Kontaktの製品版でないと動かないので注意です。

値段 $138(オーボエソロ)
サンプラー Kontakt製品版のみ
どんな人向け? 優秀なソロ音源が欲しい人
公式ページ https://8dio.com/instrument/oboe-virtuoso/

Heavyocity – VENTO

8dioよりももっと意外なメーカーが木管音源を出しました。Heavyocityです。

こちらも派手な音色ばかり作るんだと思ってたんですが、NOVO、FORZOに続き、木管のVENTOが誕生しました。

パッと聞いた感じ、軽やかさというより重さ、厚みを重視しているような印象。特に、上に貼った動画の1:00~あたりからとか。アドベンチャー系の元気な曲に合いそうですね。

編成はフルート・クラが4、フルート・ピッコロ・クラ・オーボエのアンサンブル、バスクラ・バスーン各2のアンサンブル、コントラクラ・コントラバスーン各2のアンサンブルとなってます。

他にも「ハイブリットウッドウィンドデザイナー」「ウッドウィンドループデザイナー」というパッチがあるみたい。そこらへんはNOVOなどと一緒ですね。

値段 $449
サンプラー Kontakt Player(Kontakt6以上)
どんな人向け? 鋭い音が欲しい人
公式ページ https://heavyocity.com/product/vento/

Aaron Venture – INFINITE WOODWINDS

期待の新人、Aaron Venture。デモ音源が大体クラシック曲というのがうーん…という感じですが、コンセプトは素敵。

というのも、”Laptop Ready”と書いてある通り、ノートPCでも動くくらいCPUやメモリを食わないんです。

またキースイッチ方式をとらず、midiの打ち込み方で奏法の切り替えを行います。レガートも悪くない感じなので、割と使いやすそう?

編成は3菅を基本に、ピッコロフルート、イングリッシュホルンのソロなどを収録。また他の音源とは違い、サックスが収録されているのが魅力的。吹奏楽出身には刺さるかも…?

値段 $349
サンプラー Kontakt製品版のみ
どんな人向け? ノートPCでも動くほど軽い音源が欲しい人
公式ページ https://www.aaronventure.com/infinite-woodwinds

ilyaefimov

こちらは民族楽器専門のメーカー、なんて読むのかがパッと分からないのが難点。イリヤ・エフィモフでいいのかね…?

ケルト音楽定番のティンホイッスル、アイリッシュフルートはもちろん、イリアンパイプス、ドゥドゥクなども売ってます。

笛だけじゃなくアコギ、エレキ、アコーディオンなんかも扱ってるので、民族系のなんか欲しいんだよなーと思ったら、ここをぜひ。

値段 €189(Ethnic Winds Bundle)
サンプラー Kontakt製品版のみ
どんな人向け? ティンホイッスルなど民族系の木管が欲しい人
公式ページ https://www.ilyaefimov.com/products/ethnic-winds.html

木管のライブラリはこれからに期待

紹介していない音源ももちろんあるんですが、どうしても古いライブラリばかり。

最近の音源に対して音質面で浮いてしまったり、マイクや奏法の量で不自由さが出たりするんで、紹介は避けました。今の需要に合うか怪しいな…と思って。

また初めの方でも書いた通り、有名なメーカーがまだリリースしてないので、これからも良いものがどんどん出てくるかなーと思います。

個人的なオススメは、ちらっと紹介したSpitfire AudioのStudio woodwindsです。Symponicも良いんですが、記述の通りで、よりドライな方がミックスしやすいんですよね。

こちら↓でレビューしてるので、興味あればぜひ。

Spitfire Studio Woodwindsレビュー【使い方動画あり】