※PR記事です。
まーたiZotope公式からお達しが届きました。今回は新作のエフェクタ“Stutter Edit 2”なるもののレビューをやれ、とのこと。
いろどりさん、お久しぶりです!!!記事を書いて欲しいです! https://t.co/zZQy66mh6w
— iZotope 日本公式アカウント (@iZotopeJapan) June 29, 2020
あのクソハイテンションでコテコテのツイッタラーで「わわわ、素敵ですっ」なんて可愛い声を披露した面倒見の良くまめにツイート拾っては手厚いサポートをするiZotope日本公式直々だよ、困るね全く。いつもありがとな!!!
だが今回は屈さない。このところプライベートがかぐや様のアニメを追うので精一杯な、時間が全然取れない私は強気で答えてやったんだ。
「あっあtっぅああk、か書きますぅ書かせていただきますぅ…」
Stutter Edit 2って何よ
“BT”ことブライアン・トランソー氏(Brian Wayne Transeau)とiZotopenのコラボで生まれた、stutter editの最新版。
音をリズミカルに刻んだり(スタッター効果)、様々なエフェクトをかけたりできるプラグインだ。
細かい使い方は公式を参考していただくが、トラックに直挿しして使うエフェクタではないことに注意。
トラックのアウトプットをStutter Edit 2に流し込んで、キースイッチでプリセットを呼び出して、エフェクトをかける…と言うものになる。文章だと分かりにくいなこれ。
ちなみにスタッターてのは「どもる」という意味で、「あああああありがとうございます」みたいに言葉がうまく発せないことを指す。
これをレビューしろってのはつまり、いつでも引きこもりの隠キャで声を出す機会が俄然少なくどもり癖がすっかりついた私に御誂え向きなエフェクトだって言いたいのか?iZotope。ははーんなるほどな…ぐうの音も出ねえ…orz
orzって古いっすかね。前にも書いたなこのネタ。
基本的にはDJ向けのエフェクタ
立ち上げた状態ではこんな感じ。
たぶん今のあなたは初見の私と同じ。「何コレ?」
ちなみにさっきまで触ってた私は「やっぱり何コレ?」
そう、とにかく多機能すぎて分かりにくいんだよ、コイツ。
マニュアルをみっけたので載せておくが、まーーーーーーーDAWのマニュアル並に項目が多くて読むのがしんどい。
Quick Startだけは読まないと全く動かせないので、そこだけは読んで欲しい。
https://s3.amazonaws.com/izotopedownloads/docs/stutteredit2/en/getting-started/index.html
じゃあどうすんだよ…ッ!というと、とにかくプリセットを呼び出した方が早い。
“Stutter Edit 2″の文字すぐ右、”Gesture bank”を押すと上の画像みたいになる。
この状態で左側の”Browser”から適当にプリセットを見つけて、右側の鍵盤(キースイッチ)にぽいと置けば、とりあえず完了だ。
あとはトラックを再生しながら、鍵盤をぺこぺこ弾けばエフェクトを掛けられる。
ここまでたどり着くので大変疲弊した私に、残念ながらStutter Edit 2はそんなに優しくない。
…どう聞いてもパリピ大好きそうなDJ御用達エフェクトなんだ。
DJはトラウマなんだ。
その昔、Skrillexが来日した日のライブに行ったことがあった。
が、とにかくハイテンションなパリピと、酔っ払って思考がおかしくなった(いや元からか?)パリピと、パリピに囲まれて困ってるオタクくん(自分含む)とが入り混じっててね、もう地獄絵図。
フロアは盛り上がっているというより知性を投げ捨てたサルの無法地帯(盛り上がっていることの比喩ね、あくまで)で、都知事はってる小池のゆりちゃんが見たら卒倒するような酸欠ギリギリの三密状態で、なんだったら酔っ払ったクソが隣で「この女は俺のもんだからw」とか言い始める。いや誰やねん君。
なんて考える間もなく、私は、もちろん私が悪いが、財布とスマホが入ったウエストポーチを酒に飲まれたクズに奪われそうになり、肩紐が喉を締め、視界に写ってるのがサニー・ムーアなのかタモリなのか分からなくなりかけた頃、気づいた周りの人に助けてもらうという失態をおかす。
人とポーチのダブルタッグ酸欠チョーキングはかなり強烈よ?タモリも良い歳なのにこんなフロア沸かせるなんてすげーなー。『いいとも』オープニングのアレはやらせじゃねえんだなー。っていうのを生Skrillexを前に考えちゃうんだから。
…ということを鮮明に思い出す。イヤナオモイデダネー
っていうかEpicとかCinematic系の作家よ?私。なんでレビュー依頼したの?とか思いながら試してました。
非常に広いジャンルに対応したプリセット群
Stutter Edit 2は、別にDJだけのものじゃない。
見ての通りで、プリセットは非常に広いジャンル、楽器をカバーしてるんです。
私みたいなEpic系を作る人が気に入りそうな”Cinematic and Trailers”、他にもボーカル、ギターなんかもある。トム・モレロのスイッチング奏法の超上位互換みたいな感じになるんかな?
どうしても複合エフェクトなので音については説明しきれないが、なるほどトレイラーに使えそうな音が作れるプリセットが充実してます。
…あえて音を文字で表現するなら「ズバビビビビ!」とか「ギニョオォォォォォ」とか、そういう感じ。なんだこれ、アホらしい。
原音が酷く劣化することもなく面白い音が作れるので、いつもの効果音に飽きた時にさっと使うのはちょっと良さそうだ。
個人的に困った点2つ
ここまで若干褒めっぱなしなのはなんか悔しいので、粗を2つほど書きたい。書かせろちくしょう!!
その1・セッティングが難しい
初めの方でも書いたが、これはトラックに直挿しするエフェクトではない。
音源のように立ち上げるプラグインだ。
Logic ProXでのセッティングは以下の通り。
- 新規トラック”Software Instruments”から、InstrumentでStutter Edit 2を選択
- エフェクトをかけたいトラックをBusに送り、そのBusをミュートする
- Stutter Edit 2のサイドチェインで先ほどのBusを選択
- 再生しながらキースイッチでプリセットを呼び出せばAww Yeah!
…これに気づくまでに相当時間を食った。
トラック直挿しすると1小節まるっとズレるもんだから「ぁん…こ…ぅ…あぁ……(なんだよこのクソみたいなエフェクトは!!!!!!)」ってぼっちの部屋で独りキレ散らかしてた。俺、キレると何すっかわかんねーからな?気を付けろよ?ワラ
自分が悪いんじゃんね。みんなも気を付けてね。
その2・音量が暴走する
ちょっと前の自分ならもっと文章が暴走するところなんだが、どうも歳なのかね?爆発力に欠けるなぁって、読み直して思った。
ところがこのStutter Edit 2たそは大変元気っ子なので、プリセットによるがいきなり音量がブチ上がることがある。
フェーダー振り切って+3dB出た時はさすがにヘッドフォン投げた。超ビビった。ノミの心臓なんだよぅ…やめろよぅ……。
そのため、Stutter Edit 2たそを使う時は音量を控えめに始めて、エグい音量が出た時は右下のLimiterを調整してあげて欲しい。
ただしこのLimiterも例に漏れず、オートメーションでいろんなパラメータを変化させられるので、ちゃんといじらないと音量も楽しい動きを始める。それも大変激しく。
プリセットの幅広さでオタクジャンルに優しく擦り寄ってきたくせに、結局のところStutter Edit 2たその根底はパリピ…。曲に合わせて音量ぐわんぐわん動かしやがるんだ。とりまハイボールでテンアゲっしょ↑↑↑
意味わかんないね。ちゃんといじればラブリーなので、音量やばい時はそっと調整してあげましょう。
総評・面白い効果を得られるエフェクタ
ここまでのことを、実際に曲に使ってみながら解説しました。
声がガッサガサなのは喉が乾燥してるからです。決してどもらないための発生練習を土手でクソデカヴォイスでやってきたからではなく。あくまで乾燥です。
セッティングに難はあれど、その分、大変面白い音作りができるので楽曲のオリジナリティがカンタンに出てくれます。そういう点ではマジで優秀。
もちろんDJをやる人にとっても、フロアを沸かせる最高のサウンドが即興で作れるんでオススメです。
くれぐれも私みたいな犠牲者は出さないで欲しい。
ところでBT氏。最近の曲調はアンビエントなエレクトロニカと、パリピとはだいぶ無縁そうな人。
なんだったらSpitfire AudioとのコラボでCinematic系のシンセ出してました。
https://www.spitfireaudio.com/shop/a-z/bt-phobos/
アンタ、こっち側の人間かよ!!!
・iZotope(日本サイト)
https://www.izotope.jp/
・Rock oN Company
https://www.miroc.co.jp/product_info/izotope_stutter-edit-2/
・サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/279888/
・Sonicwire
https://sonicwire.com/product/A9387
・島村楽器
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/mt0099225/
・宮地楽器
https://shop.miyaji.co.jp/SHOP/ka-r-062420-kr01.html
・イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/679225
・Media Integration, Inc.
https://www.minet.jp/brand/izotope/top/