ミキシングのモニターイヤホンにAirpodsがオススメだなんて認めないためのレビュー

14/03/2021

そりゃだってもう、認めないですよ。あんな耳からうどんがニュッと垂れるスタイルのイヤホンが、実はオススメなモニターだったなんて。

香川県民だって流石にうどんを食べるだけに飽き足らず燃料にこそしたけど、さーてミックスのチェックするかーなんて耳にズボッ☆と装着はしないだろ?

でもTwitterでフワッと「ミキシングに使う人が多い」なんて情報を見たら試したくなるじゃん。今日はその噂を確かめたっていう話です。


Airpordsについて


一応紹介しておくと、iPhoneやMacでおなじみApple社のBluetoothイヤフォンです。

価格はだいたい2万円。最近はノイズキャンセラーを搭載した「Pro」、ヘッドフォンタイプも出た。

※詳しい種類、値段については公式サイトをご覧ください。
https://www.apple.com/jp/airpods/

耳からうどんは、2万円。

私がメインで使ってるヘッドフォン、beyerdynamic DT-990は1万2千円。

なんか君、価格設定おかしくない?小麦の値段が高騰している影響ですかね??

しかもキャッチフレーズ。

「魔法が得意なファミリーです。」

急にどうした。

あのうどん、右手に持ってくるっと回しながら「ウィンガーディアム・レビオサー」って言えば物が浮くってことすかね。お辞儀してからの方が良い?もしかして再生した曲はなんでも音割れする??

公式説明によると、ほかにないサウンド体験をさせてくれるんですって。へー。

ということで、ここからはレビューです。

…呪文が違う?うっせーぞ人間。

圧迫感が全くない

パッと付けて思ったのが、もちろんカナル型じゃないからってのもあるが、とにかく付けてる感がない。耳に乗せてるだけって感じ。

通話にも対応させるってことだからか、カナル型を付けて喋ったときの「自分の声がこもる」感覚も全くない。

なんだったら外の音、全部聞こえる。この感覚は開放型ヘッドフォンにちょっと近いかもしれない。

そのおかげか、1日付けっぱなしでも全然耳が疲れなかった。

なるほどなーこの辺が「Air」たる所以なんだろなーってのはちょっと思った。うどん食べてもお腹重くならないしね。

低音がすっごい引き締まってる

ここまで聞くと思うだろう、「低音、全く聞こえないんじゃね?」っていう疑問。

残念、むしろよく聞こえる。30Hz付近とかめっちゃ感じる。

たとえばこのDeep houseの動画で聴けるキックの「ドムッ」て感覚がすごーくよく分かる。あと各シンセがキレイに分離されているように感じる。

TSHFの中で私が一番好きな曲あーーーーかっこいいーーーーーーーー!!!ここまで楽器が多くても、耳コピできそうなくらい各楽器を聞き取れる。※流石にYoutubeの圧縮された音から耳コピはむり。

あとはこういった、「主張しちゃいけないんだけどギリギリ聞こえないと困るキック」も割とハッキリ分かる。アルベルト・イグレシアスの劇伴めっちゃ好き。あなたにも聞いて欲しい。すごく良いから。さきっちょだけで良いから。

とりあえず比べやすいものをひっぱり出してみた結果、コンプ感、低音は思っているよりずっと良かった。

例えるならそう、うどんらしくコシのあるキック、だ。よーし巧いことまとめられたぞ。

高音域までスッキリ

中音域、高音域はどうか?というと、これが凄いくらいにフラット。

もやっとした感じも、耳にキンキン来る感じもまるで、ない。

あまりにもクセがなく聞きやすいもんだから、ここに書くことないくらい。語彙力もスッキリなくなったわはは。

リスニング用としては面白くない

モニター用のイヤフォンとしては合格だと思う。軽い、低音もバッチリ。

ついでに開放型に近い感覚なので、わざとらしく大袈裟な低音っていう感じもないので、本当にミキシングに適してるとは思う。

じゃあリスニング用としてはどうか?というと、こっちは逆に向いてないかもなーとか思った。

というのも、カナル型のあの迫力がさっぱりないから。本当に面白くない音がする。

Airpods Proはカナル型なんだけど、やっぱりアレも軽いつけ心地のため、ズドーンと鳴り響くあの迫力は感じられない。

中音域もなんとなーく軽く感じるので、EDM聞いてもブチ上がるってことは、そんなになさそう。

同じ価格帯のJBLやVictor製の方がぶっちゃけ気持ちよく音楽を聴けるので、音楽を楽しむ名目で求めて買っちゃうと拍子抜けかもしれない。

丸亀製麺の大根の辛さを抜き切ったおろししょうゆうどんと野菜かき揚げを食べたときの気持ちに近い。美味いけどパンチがねえんだよなぁーまぁ明日も食うけど。みたいな。分かる?

非常食にならない

ここまで熱心にうどんのレビューをして来たのだが、残念ながらこのうどん、非常食にはならない。

カナル型イヤフォンはゴム(イヤーピース)が付いているので、超絶緊急時に食糧がなかった場合、最悪アレを外してもぐもぐすれば、しのげる。※もぐもぐしないでください。

ところがAirpodsは、ここまで読んできた皆さんにとって大変な衝撃かもしれないが、実は本物のうどんではないので、食べれない。めっちゃ堅い。※噛まないでください。

もちろん、リンゴの味もしない。※舐めないでください。

「耳から魔法のうどん」というキャッチフレーズは全くの嘘であるため、もし非常食としてのイヤフォンを探している場合は他を当たって欲しい。ヴィレバン探し回れば、もしかしたらカツ丼イヤフォンとかあるかもしれません。※見つかったら連絡ください。

追記:実際にミキシングで使ってみた

さて、じゃあお前実際にミックスするときに使ってどうだったよ?っていう話。

めちゃくちゃ聞きやすい。

いつも通りにスピーカ、ヘッドフォンでミックスして、これをAirpodsで聞いたらどうかなーと試したら、パーカッション前に出過ぎストリングス引っ込みすぎ…などなど、うどんを使うとものすごく音量バランスが悪いことに気づく

で、ボリュームフェーダとルームリバーブの量をちょいちょいっといじって整えて改めてスピーカで聞くと、これがまー凄いキレイ!なんで????

これがどこまで整ったかっていうのを文章では伝わらないし、当社比40%改善!みたいなものだし、試してもらうしかないんだよな…ってのが歯痒い…。

「プロの音源と比べて自分のはなんかバランス悪く感じる」という人は、本当に価値がある買い物だったと感じられるので、マジで手を付けて欲しい。これとスピーカあれば十分だと感じたので、持ってるヘッドフォン全部捨てても良い(よくない)。


2万円の価値はある

改めてまとめると、開放型に近い感覚で聞けて、わざとくさくない低音、中〜高音もこもらないなど、本当にモニター向けだなぁこいつって感じ。

なので私の結論としては、悔しいけどミキシング向けにオススメだ、ってところです…。負けたぜ、Appleよ…。

ケーブルレスで便利な反面、アウトプットをオーディオインターフェースからBluetoothに切り替えるっていう手間は発生しますが、それでも使いやすいモニターですね。

ということで、Airpodsがモニター向けかどうか?というレビューでした。

どんな顔して読めば良いかわからないレビューに付き合ってくれてありがとうございます。

Mac miniをメインにMagic Trackpad、左手にApple watch、スマホはiPhone12、好きな果物はリンゴのくせ無宗教派だと言い切る私のレビューなんて、カイジの金貸してくれ!並に信用できないかもしれないが、どうかこの記事を信じて欲しいです。