Kontakt 8は今までのKontaktと違ってLua言語が使える


今更気がついたんだけど、Kontaktの最新バージョンの8が発売されてました。
オーケストラのサンプリング音源がメインの私にとってはチェックが必須なサンプラーなので、何が変わったのかをチェックしてみました。
サイトで確認できるように”Tool”や”Loop”といった新機能が目玉のように見えますが、ひっそり隠れてLuaに対応したのが実は大きい気がします。
今回はその話をチラッとします。

Kontakt8になって変わったところ


わざわざブログで書くこともないと思うのですが、Kontakt8にはCombinedやToolといった新機能が追加されています。
音源同士を組み合わせたりアルペジエイターみたいなツールを突っ込んだり、Kontakt1つでやれることが増えた。というのが大きな変更点ですね。
その辺、詳しくは公式サイトを見たり無料版のPlayerを触ってみると、もっとわかるかなぁと思います。
https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/samplers/kontakt-8/

また、製品版についてくる音源”Factory Library”には、Orchestral Toolsとのコラボ音源も入っているそうです。
どんな音なんでしょう?OTだから高品質なことは間違いないかなと思います。

ちなみに、念の為CPUとメモリの使用率を6,7と比較してみたが、特に変化はなかったので内部処理のアップデートはなさそうです。

8になってLuaに対応するようになった

Kontakt8のマニュアルをざっと眺めてたら”Kontakt Lua API Reference Manual”というものがありました。
マニュアルはこちら↓
https://native-instruments.com/ni-tech-manuals/kontakt-api-reference-manual/en/welcome-to-the-kontakt-lua-api-reference-manual

Kontakt7の時はマニュアルにはLua APIのことはなく、別のアプリケーションの”CREATOR TOOLS”でLuaを扱えたそうです。
CREATOR TOOLS自体を一度も触ったことはなくマニュアルも今初めて開いたんで詳しくないのですが、Kontaktの音源を作成するのをサポートしてくれるアプリケーションです。
今回のKontakt8では、このLuaという言語を直接読み込めるようになったみたいです。

Luaはスクリプト言語で、(全然詳しくないんですが)扱いやすく処理が早い、C言語と一緒に動作するプログラムです。
有名なところで、私がメインで使ってるDAWのReaperの一部、VOCALOID3なんかがLuaです。
FFXIV、AviUtlもLuaだそうです。ゲームや映像処理ソフトにも使われてるんですね。

あくまでデベロッパーツールなので、フツーに制作する上でお世話になることはまずないとは思う。
けど、KSPだけじゃなくLua対応になったことで処理がちょっと早くなったり、Reaperとの連携が楽になったり…しないかなぁなんてのはちょっと思ってる次第。

Kontakt8の製品版を持っていないので確認できていないのですが、無料版のPlayerの方だとLuaで何かを入れるというのはできないっぽいです。
音源を作ってるデベロッパー側だとさすがに触れると思うんですが、個人でLuaで何かをしようと思ったら製品版の購入が必要です。どうしようかなぁ。

Luaでできること

Kontakt Lua APIのマニュアルをざっと見た感じなんですが、

  • 音源上部のメモリとかの部分の操作
  • ボリュームやAuxの操作
  • プリセットの呼び出し

みたいなことができそうです。
音源を1から作る時はもちろんなんですが、既存の音源のUIを触ることなく自分好みにいじれるようにも出来そうな感じがしますね。
ブログで取り上げて紹介しているくせに曖昧なことしか書けなくて申し訳ないですが、私的には結構興味のある部分なので勉強頑張ってみようかなぁ…とは。

今後出てくる音源や第三者の公開するスクリプトに期待

Luaが使えることになったことでKontakt音源にどんな変化があるのか。
また既にLuaを習得している人がどんなスクリプトを公開するか。といったことに期待しています。
そういう意味では、Kontakt8は期待しちゃっていいサンプラーかもしれませんね。

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