ディズニーランドのクリスマスのパレード曲「Disney Christmas Stories “Fond Farewell”」を分析しました
今回はクリスマスのパレード曲「Disney Christmas Stories “Fond Farewell”」について、ブログにまとめていきます。
まとめるとは言ってもこの曲、ぶっちゃけて9割が有名なクリスマス曲のメドレーとなっているので、曲の内容で触れる点は少ないですね。原曲について触れてもなぁ…という。
ということでこのブログにまとめていくのは、アレンジャーに関することと「クリスマスっぽさを感じる要因」についてです。
まだ曲を聴いていないよーという方は、以下のリンクでSpotifyで聞けます。
Fond Farewellの意味について
直訳すると「楽しい別れ」となります。
A Fond Farewellは葬儀の時にも使われるそうですが、そんな重い感じではなく「また会おうねー!」くらい良き別れを意味しているみたいです。
今回の場合は、今年でDisney Christmas Storiesが終わること、かつ年末なのでダブルミーニングを狙っているのかも知れませんね。
Disney Christmas Stories “Fond Farewall”の編曲者について
一部オリジナルの音楽も作っていますが、概ねアレンジなので今回は編曲者として紹介します。
アレンジャーは“Jonathan Barr”という方です。
今回の”Fond Farewall”じゃない方のクリスマスストーリーズも担当している方で、パリのディズニークリスマスの楽曲も手がけていました。
インタビュー記事がありましたので貼っておきます。
https://disneylandparis-news.com/en/the-sparkling-music-of-christmas-interview-with-musical-producer-jonathan-barr/
ショーに対してどんな感じで楽曲を当てていくのか、といったことが読めるので、パレードオタクにはたまらない内容かもしれません。私もなるほどなぁとなりました。
クリスマス曲っぽく感じる要因について
Fond Farewallがなぜ、クリスマスっぽく感じるのか。
ざーっと聞いた感じ、大きく分けて以下の2点が挙げられるかなと思います。
- アレンジ元の曲がクリスマスソングだらけだから
- アレンジに用いている楽器がクリスマスっぽいから
1つ目はもう、それはそうっていう。
考えるべきは2つ目、楽器の音色がクリスマスっぽいというのがあるかなと。
楽曲に使用している楽器は管弦と太鼓類を除くと、
- 鉄琴
- チューブラーベル
- ウィンドチャイム
- 教会の鐘(小さく入ってるタイミングがある)
- スレイベル
と言ったものが随所に使われています。
全体的に金物のキラキラとした音色が多いな、という印象を受けますね。
また、スレイベルなんかは別名「ジングルベル」などと呼ばれるくらい、クリスマスの音です。
これが入ったら大体クリスマスっぽく感じるのかもしれません。ずるい楽器だ。
ちなみにJonathanが担当したパリのクリスマス曲も、全体的にはディズニーポップスな雰囲気になっているものの、やっぱりスレイベルがシャンシャン鳴ってました。
アレンジのベースになっているのはジャズ?
Fond Farewallはアレンジが複雑すぎてこれといったジャンルには絞れないのですが、あえて言うならジャズになるのかなーと思ってます。時代で言うとニューオリンズからスウィングジャズ付近。
もちろん、大きく言えばミュージカルです。
分かりやすいところだと、Spotifyでいうところの5:17辺り、キャラクターたちがおしゃべりしてる所の背景はニューオリンズジャズ系のアレンジになっています。
10:25辺りからの金管の鳴らし方なんかはビッグバンドあるあるな感じです。
また全体的に、ドラムはやや引っ込み気味で金管が引っ張っていく感じや木管の入れ方などが、どちらかというとジャズをベースにしてるのかなぁ…?と感じます。
パレードから離れますが、ディズニー作品の中でもミッキーが主人公となる作品は、割とジャズをベースにしている楽曲が使われています。
白黒映画の時代から続くミッキーマウシングしている映像作品や、クラブハウスもそうだし、ミッキー主体の時はジャズにしよう!みたいな取り決めがあるんでしょうか?※ファンタジア除く
私はジャズは専門外であんまり書くと諸先生方に怒られそうな気がしてきたので、ここらでやめておきます。
前回のDisney Christmas Storiesから大きく変わった点
聴き比べるとかなり大きく変わっているので、ほぼ別曲って感じですね。
個人的にはヒューイ・デューイ・ルーイの掛け合いが好きだったんですが、配信されてる音源ではカットされてますね…。「寝てまーす!」
また、一番大胆に変わったのは、ショーモードの後のフロートが移動する時のアレンジかなと。
通常のパレードモードの時は四拍子だったところ、ショーモード後は三拍子に変えています(正確には6/8拍子かも)。
テンポはそのままに、四拍子→三拍子の変更はスピードアップしたように感じられます。
足早に帰宅してクリスマスを祝うつもりなんでしょうか?
何を意図しての変更かは分かりませんが、キャラクターたちの動きのリズムが変わるので飽きさせませんね。
次のクリスマスが楽しみですね。
ということで今回はDisney Christmas Stories “Fond Farewell”についてまとめました。
長いこと続いてきたパレードでしたが、今年でついに終わります。
ぜひ記憶に焼き付けるくらい楽しんでくださいね。
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