木管音源おすすめ5選+α【DTMオーケストラ向け】
- 2020.09.07
- 音源・エフェクタ
オーケストラ系の楽曲制作に役立つ、木管音源のおすすめ5点(とちょっと例外品)を紹介します。
ここで紹介したもの以外にもまだまだありますが、フォーラムでの評判などから掲載を見送ったりしてます。
決して悪くはないんですけども、この記事は評判が良いものに絞りました。
実は優秀なライブラリが少ない楽器
非常に優秀な音源を作ってるCinematic Studio SeriesやAudio Broからはまだ出ていない辺り、まだまだこれから感はあります。
もちろん発売となったら評判を鑑みつつ、紹介すると思います。
ひとまず現状で良いものを5つ。
Spitfire Audio – SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS
オーケストラ系音源の定番メーカーその1、”Spitfire Audio”のSSWです。編成数はソロとA2、合わせると最大A3までになります。
何と言っても楽器数の豊富さ、奏法の幅が売りで、出したい音のほとんどは見つかるはず。
Symponicという名前の通りウェットな音なので、ドライ気味の音が欲しい人はStudio Woodwindsがオススメです。
値段 | $599 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | ソロ〜小編成の音源で無難なものが欲しい人 |
公式ページ | https://www.spitfireaudio.com/shop/instruments/woodwinds/spitfire-symphonic-woodwinds/ |
Orchestral Tools – BERLIN WWS REVIVE
オーケストラ系音源の定番メーカーその2″Orchestral tools”の、Berlin Woodwins Revive。
SpitfireのSSWよりも太く、キラキラとした音が特徴です。
編成はフルート3、オーボエ・クラ・バースン各2。ピッコロ・アルトフルート・イングリッシュホルンが各1。
楽器数が少なく感じるものの、マイクや奏法が大変豊富なので、より豊かな表現が可能です。
値段 | €649 |
サンプラー | Kontakt Player |
どんな人向け? | とにかくリッチな音が欲しい人 |
公式ページ | https://www.orchestraltools.com/libraries/berlin_woodwinds_revive.php |
8dio – CLAIRE Series
8dioのCLAIREシリーズ。こちらはソロ音源なので、木管編成を組む場合は各種買い揃える必要があります。
8dioというとTrailerとかCinematic向けのドドーンと派手な音が有名なんですが、こちらのClaireシリーズが意外にも人気が高いという。特にオーボエ。
マイクがちょっと心もとない…のはソロだから仕方ないんですが、奏法が割と充実してるし、音質も良い感じなので、ソロが欲しい人にはおすすめ。
ただし、Kontaktの製品版でないと動かないので注意です。
値段 | $138(オーボエソロ) |
サンプラー | Kontakt製品版のみ |
どんな人向け? | 優秀なソロ音源が欲しい人 |
公式ページ | https://8dio.com/instrument/oboe-virtuoso/ |
Heavyocity – VENTO
8dioよりももっと意外なメーカーが木管音源を出しました。Heavyocityです。
こちらも派手な音色ばかり作るんだと思ってたんですが、NOVO、FORZOに続き、木管のVENTOが誕生しました。
パッと聞いた感じ、軽やかさというより重さ、厚みを重視しているような印象。特に、上に貼った動画の1:00~あたりからとか。アドベンチャー系の元気な曲に合いそうですね。
編成はフルート・クラが4、フルート・ピッコロ・クラ・オーボエのアンサンブル、バスクラ・バスーン各2のアンサンブル、コントラクラ・コントラバスーン各2のアンサンブルとなってます。
他にも「ハイブリットウッドウィンドデザイナー」「ウッドウィンドループデザイナー」というパッチがあるみたい。そこらへんはNOVOなどと一緒ですね。
値段 | $449 |
サンプラー | Kontakt Player(Kontakt6以上) |
どんな人向け? | 鋭い音が欲しい人 |
公式ページ | https://heavyocity.com/product/vento/ |
Aaron Venture – INFINITE WOODWINDS
期待の新人、Aaron Venture。デモ音源が大体クラシック曲というのがうーん…という感じですが、コンセプトは素敵。
というのも、”Laptop Ready”と書いてある通り、ノートPCでも動くくらいCPUやメモリを食わないんです。
またキースイッチ方式をとらず、midiの打ち込み方で奏法の切り替えを行います。レガートも悪くない感じなので、割と使いやすそう?
編成は3菅を基本に、ピッコロフルート、イングリッシュホルンのソロなどを収録。また他の音源とは違い、サックスが収録されているのが魅力的。吹奏楽出身には刺さるかも…?
値段 | $349 |
サンプラー | Kontakt製品版のみ |
どんな人向け? | ノートPCでも動くほど軽い音源が欲しい人 |
公式ページ | https://www.aaronventure.com/infinite-woodwinds |
ilyaefimov
こちらは民族楽器専門のメーカー、なんて読むのかがパッと分からないのが難点。イリヤ・エフィモフでいいのかね…?
ケルト音楽定番のティンホイッスル、アイリッシュフルートはもちろん、イリアンパイプス、ドゥドゥクなども売ってます。
笛だけじゃなくアコギ、エレキ、アコーディオンなんかも扱ってるので、民族系のなんか欲しいんだよなーと思ったら、ここをぜひ。
値段 | €189(Ethnic Winds Bundle) |
サンプラー | Kontakt製品版のみ |
どんな人向け? | ティンホイッスルなど民族系の木管が欲しい人 |
公式ページ | https://www.ilyaefimov.com/products/ethnic-winds.html |
木管のライブラリはこれからに期待
紹介していない音源ももちろんあるんですが、どうしても古いライブラリばかり。
最近の音源に対して音質面で浮いてしまったり、マイクや奏法の量で不自由さが出たりするんで、紹介は避けました。今の需要に合うか怪しいな…と思って。
また初めの方でも書いた通り、有名なメーカーがまだリリースしてないので、これからも良いものがどんどん出てくるかなーと思います。
個人的なオススメは、ちらっと紹介したSpitfire AudioのStudio woodwindsです。Symponicも良いんですが、記述の通りで、よりドライな方がミックスしやすいんですよね。
こちら↓でレビューしてるので、興味あればぜひ。
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