超簡単。Kontaktのライブラリを自作する方法
- 2017.09.08
- 打ち込みテクニック・Tips
最近、ちょくちょく自作ライブラリを売っている方を目にする機会がありまして、私も何か作れたらなーと前々から思っていました。
で、いざ自分でやってみよう!とあれこれ調べながら頑張ること3時間くらい。特に苦戦することもなく割と簡単に作れたので、記事にしようと思います。
ただし今回は導入編であって、アーティキュレーションをーとか外観を派手にーっていうことはしません。本当に簡単な作り方の紹介です。
Kontakt Libraryを自分で作る
今回作ったものはこちら。
【Kontaktライブラリ】Daemon Voices
私の出すデスボイスをさらにエフェクタで加工した、「Daemon Voices」です。ちょっと前に海外の方の作品制作を手伝った時に、「モンスターの声が欲しいね!」ということで収録、作成したことがありまして。これのせいで今ちょっと喉あたりがイガイガする。
こちらのライブラリは鍵盤を押すと収録した音声が出る、という簡素なものです。キースイッチとかは特になし。
用意するもの
作成するにあたって必要なものは下記の通りです。
- 出す音(44.1Hz,16bit Wav形式で)
- Kontakt
- パッケージ用の画像
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この3点です。音源はライブラリに収録するものを、あらかじめ揃えておきましょう。
作り方
①Wavを鍵盤に当てはめる
まずはKontaktを起動して、フロッピーディスクのアイコンをクリック。”New Instruments”を選択します。
そうすると”New (default)”と書かれたなんの飾り気もないものが出ます。これの左にあるスパナのアイコンをクリックすると、次の画像のようになります。
“Mapping Editor”をクリックします。そうすると、Wavを鍵盤に当てはめる画面になります。
Wavをドラッグ&ドロップで鍵盤に入れていきます。ここで、鍵盤の上に割と丁寧に置かないと「C3~A3の間は全部このWavが鳴る」という状態になってしまいます。
Wavを置くと次の画像のようになります。あとはライブラリに収録したいWavをどんどん鍵盤上に置いていくだけです。
②ライブラリの壁紙を設定する
次は作成するライブラリの壁紙(Wall paper)の設定をします。これを行わないと、いつまでも真っ白でちょっとつまらないライブラリになってしまいます。
先ほどの”Mapping Editor”から右に二つ、”Script Editor”を選択します。
“Script Editor”を選択すると、灰色掛かったものが表示されます。そしたら、小さくてちょっと分かりづらいのですが、”Edit”を選択します。
そうすると、何やら真っ白なものが表示されます。
真っ白のところをクリックすると文字が打てるようになりますので、下記の内容を入力します。
make_perfview
set_ui_height(3)
end on
Kontakt用のプログラム用語でしょうか?ここで色々入力すると、製品版みたいにあれこれ出来るようになりますが、今回は割愛。ちなみに、heigth()の値でライブラリの壁紙の大きさを変えられます。
入力が完了したらエディタの右上、”Apply”を押して完了。
次は”Mapping Editor”から左に2つ、”Instruments Option”を選択します。
そしたら”Instrument Wallpaper”の右、小さなフォルダアイコンをクリックして壁紙を選びます。画像の形式はpngです。
画像を選択したら”Close”をクリック、スパナアイコンを押すと編集を終えますのでチェックします。
綺麗に当てはまりました。640*300で画像の真ん中に文字を置くと、先ほどの画像のようになります。これを基準に自分の好きなように壁紙を作ってみてください。縦300は大きかったな…
あとはKontakt上部のフロッピーディスクのアイコンを押して、Saveすれば完了です。Saveの際は”Patch+Samples”を選択、保存するフォルダ内に保存すればライブラリ作成完了です。
勉強すればもっと色々出来ます
オーケストラ音源のほとんどがモジュレーションで強弱を付けられ、アーティキュレーションをクリックあるいはキースイッチで切り替えたり、ベロシティでシンセのカットオフが変化したり。Kontaktのライブラリは多機能です。
今回紹介したこと以上の機能を備えたものを作る場合、先ほどのプログラム用語だったり他の項目だったりをいじっていくんですが、それはまた別の機会にします。
いざこうやってライブラリ作ってみると、売ってるものって相当金かけてるんだな…ってよく分かりますね。Kontaktライブラリの自作方法でした。また何かライブラリ作る予定。
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